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その12.飛騨野

4勝3敗:序二段西105枚目

飛彈野 やりました!!! 初めて序二段で勝ち越せて,ホッとしています。

今場所一番印象に残っていることは,勝てた4番のうち,3番の取組が以前負けた相手だったことです。「歴史の飛驒野」的に表現するなら,「三方ヶ原の戦いから長篠の戦いを終えた徳川軍」といったところです。えっと,つまり,「前に散々やられたけど,しっかりリベンジを果たした」って意味で。

(筆者):「長篠の戦いってことは’新兵器’も導入した?」

あ~,良い質問ですね~。はい,新兵器!使いました。以前は「騎馬隊のような怒涛の押し」でいこうと思っていたんですが,今場所から「突っ張り」という新戦法を使ってみたんです。自分の場合はドスン・ドスンという「大筒」じゃなくて,パン・パン・パンって小刻みな突っ張り。言わば火縄銃の連打。それが効いてくれたのが,今場所の勝ち越しに繋がったと思います。長篠の戦い。

場所後は入門以来,初めて実家の富山に帰ります。名古屋場所が終わった時から親方に了承頂いていました。今場所は絶対勝ち越して富山に帰りたいと思っていたので,本当によかったです。

帰りの電車は,最初は一人で不安だなと思ってたんだったのですが,同じように場所後に金沢の実家に帰る吉田さん(突光力)が,自分と一緒の電車で帰ってくれることになりました。僕は吉田さんと同じ電車に乗って,先に降りる方なので,吉田さんに付いていくだけです。だから安心です。吉田さんは金沢まで飛行機でも行けるところを,わざわざ自分と一緒に行けるようにと電車にしてくれました。有難いです。こんな優しい兄弟子はおらんっちゃ。

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