荒汐部屋　大相撲

大相撲，荒汐部屋の日常をお届けします。師匠は元前頭・蒼国来。 [English guide to watching our morning practice]

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平成26年　五月場所を振り返って (4)

廣瀬（三段目西93：3勝4敗）

初の三段目の土俵は，割と平常心で取ることが出来ました。今までと変わらない気持ちで。明るい土俵で取った気持ち？　え？　三段目の土俵の方が序二段より照明が明るいんですか？

3連敗スタート・・・ヤバイと思いましたけど，追い込まれてからが勝負でしたね。その後の3勝は押し出しで勝てましたから，悪くなかったです。また三段目の土俵で挑戦したいですね。1つ勝ってたのに惜しい相撲があった？　あれは完全に気のゆるみです。よし行ける，と思ってしまいました。最後の最後まで一瞬たりとも気を緩めてはいけないと思い知りました。

あと，（マネージャーでちゃんこ場を仕切る）内海さんが，車の免許の合宿で居なかった二週間はちゃんこの方も，勝負だったすね。さすがに本場所中，毎日ちゃんこ作るのは大変ですね。これまでの内海さんの大変さが分かったっす。

ちゃんこ鍋の方は，塩，味噌，湯豆腐ちゃんこ，それから坦々ちゃんこの4種類をローテンションで回していった感じです。自分の坦々ちゃんこは「坦々麺」のスープをイメージしたピリ辛スープに，肉，キノコ類や野菜といった通常の鍋具材に，春雨を入れます。その上から豆板醤で炒めた挽肉をかけます。これは，ご飯が何杯でもいけちゃうちゃんこですよ。

（写真：惜しくも勝ち越せなかったものの，確かな手ごたえをつかんで明るい表情の廣瀬。）

力山（序二段西10：4勝3敗勝ち越し）

力使い果たしました。肘，腰，膝，全部パンパンっす。無事終わった・・・とは言えないっすね。まぁ，でも歩けるからOKっすかね！ハハハ。

場所前に「絶対引かない！」って臨んだ今場所。初日に変化しちゃいました。情報作戦？いえ，本能的に。会場大ブーイングでした。で，次の取組では改めて「絶対引かない！」って心に決めて，とにかく押しまくったっす。熱戦になって，結果的には負けたんすけど，入門以来最大の歓声もらいました。清々しかったっすね。

その二番目の相撲でほとんど一場所分の力使ったんすけど，千秋楽も180キロくらいのデカイ相手に大熱戦になったっす。突いて突かれて突き返して。最後は廻しを引いてがっぷり。寄り倒された時に，廻しの結び目辺りが俵に思いっきり当たって，しかもデカイ相手の下敷きになりました。一瞬「ヤバイ，これは立てなくなるんじゃないか・・・」そう頭をよぎったんすけど，何事もなかったようにすっと立てました。おー！おー！歩けるわーオレ！って。ハハハ。

来場所はまた三段目に上がれそうです。エレベーターですから・・・。これがひたすら上がり続けるエレベーターだったら全然アリなんですけどね・・・。ハハハ。

（写真：赤ちゃんとのにらめっこ対決に勝利した力山。この気合。こわ。）

荒行志（序二段西21：6勝1敗勝ち越し）

あっ，はい。おかげさんで6勝できました。あっ，はい。ティーダのような晴れやかな気持ちでお楽しみを迎えられそうです。

今場所は，全ての取組で立ち合いから自分の形になれました。負けた時の相撲もそうです。やっぱり体重が増えたのが大きいと思います。この4月，5月で6キロ太りました。名古屋までには確実に90キロになると思います。これは自分バロメーター的に絶対そうなる自信があります。

体重の増やし方は，意識的にたくさん食べるようにして，プロテインを飲んで・・・と，まぁこの辺りはありきたりですけど，あと，自分の体に合った体重の増やし方というところで，いろいろとアドバイスしてもらっています。誰かのアドバイスか？というのは，まぁ，最近自分は「謎めいたキャラ」できてるいるので，謎のまま，ということで。こないだドライフルーツが体重増加に良いと聞いたので，ドライフルーツを買ってきて食べてます。なぜドライフルーツが体重増加に良いのか？それは自分にも謎です。

ちなみに体重の話は，相撲雑誌の記者にインタビューをしてもらった時にも話したのて，ひょっとしたらその雑誌に載るかもしれません。

（写真：オトボケ風味はそのままに身体はガッチリしてきた荒行志。そのインタビュー記事は月刊『相撲』夏場所総決算号でご覧ください。）