荒汐部屋 目次

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平成23年十一月場所への意気込み

式守一輝 (行司三段目格)

写真:式守一輝 ヤル気はマンマンです。今場所も新弟子が入って,もう自分は長老組ですが,元気でやってまっせ。

場所での行司の仕事は,飯食って風呂入って,みたいな日常の一部になってきた感じがあります。何もかもが新鮮っていう時期じゃなくなったっていうか,次に何をしなきゃいけないかようやくわかってきたというか。いやいや,ご飯を食べるくらいカンタンになったって意味じゃ絶対ないですよ。そういうのを「ひたち」って言います(明治期に,常陸潟〈ひたちがた〉という力士が「大関になんぞ,すぐなれる」と言って入門したが三段目どまりだったことから,態度のでかいことを「ひたち」と言うようになったそうです)。

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親方,お客様の後ろでじっと御用を待つのも仕事。

地方場所では,行司はいろいろ部屋の仕事があります。親方のこまごましたことの手伝いとか,お客さんの応対とか,いわゆる雑用が多いですね。全部ふだんはおかみさんがやってることなんですよね。おかみさんは区の公務があるので毎日は福岡にいれないので,自分ができることはやってるんですけど大変ですね。

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ハイボールつくり中。

最近ハイボール作りが丁寧だと親方に評してもらいました。自分のハイボール作りのモットーは,「いい水,いい氷,安いウィスキー」(なんですが,現実はあるものでやりくりするのが肝心)。まずジョッキに氷をタップリ入れてよーく混ぜます。グラスはより相撲部屋らしく,どんぶりでもいいのですが,それだと口が広すぎて炭酸が抜けてしまいます(ちなみに荒汐部屋ではビールもどんぶりではなく小さな6オンスタンブラーでちびちびやるのが主流です)。ジョッキが白くなったらウィスキーを入れて再びよーく混ぜます。最後に炭酸を入れて優しーく混ぜます。ご希望に応じてレモンを乗せます。それだけです。時々一人でぷらっと飲みに行くことがあります。ちょっと外れたところにあるバーとかに。部屋でよくハイボールを作ることがあるので,そこでプロの作り方を見て参考にしました。ちなみに自分は辛いバーボンをロックで呑むのが好きです。

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そんな行司の部屋での仕事について,RKB毎日放送の「豆ごはん」というTV番組で取材してもらいました。正確には自分への取材じゃなくて,行司志望の方に普段の行司を見てもらうところの取材なんですが。12月上旬木曜19:00~の放送予定(福岡などサービスエリア内のみ)です。

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