荒汐部屋 目次

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平成24年三月場所への意気込み その2

  • その1 ― 飛驒野,荒行志,突光力,寛龍
  • その2 ― 大小林,廣瀬,剛士,荒獅子
  • その3 ― 力山,荒篤山,大波,福轟力

大小林(だいしょうりん)

序二段西72枚目

首の状態はあんまりよくないですね。怪我というより,体質的なところもあるのでむずかしいです。ただ,良くなっては来てます。

自分の場合,身長がないんで,本当は小さい相撲をとりたいんですけど,頭をつけるとビーンと痺れてくるような気がしてくるので,やっぱり胸からいくことに。受けて立てるような身体じゃないんですけど,形としてはこっちのほうがしっくりはくるので,この形でやっていくだけですね。

本格的に稽古を再開しだしたのは,大阪に来てからですけど,感触は良くて,それなりにやれそうな気がしています。廣瀬と三番稽古やってても,まあまあ食いついていけますし。ただ,稽古場では動けてるんですけど,自分の場合,場所に行ってみないとわからないところがあるので,まったく安心はできません。急に連勝したりすることもありましたけど,実は未だにさっぱり本場所には慣れなくて。数日いい感じに慣れてきたなって感じでいけても,急に緊張しだしておかしくなったりするし。支度部屋でなんとかしようと思って,入念に四股踏みまくって気合入れていくと,今度は気負いして空回りしちゃうし,まあ気合の入れ加減がさっぱりつかめないでいます。

今場所はとりあえず,怪我も癒えてないことだし,序二段残留をめざそう,そういう気持ちで行ってきます。

写真:大小林

写真:廣瀬の肉に埋もれながらもその重圧をがっしり受け止める大小林

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廣瀬(ひろせ)

序二段西36枚目

先々場所と同じ地位に戻っちゃいました。こんなに落ちちゃってちょっと悲しいです。自分らの独自編成委員会だと,序二段は4-3,3-4を繰り返して徐々に少しずつ番付を上げていきながら強くなる,って感覚なんで,もとに戻っちゃったのはツライ。

ただ,いい感じで迎える場所になりそうです。稽古の内容が良いんです。だんだん立ち会いの感覚をつかめてきて当たりが強くなってきた実感があります。大小林とやっていても,一気に持っていけるか,出し投げを打たれるか,って内容で,こっちの立ち会いの出足さえよければ行ける感じがあります。手ごたえを感じています。

それに大阪場所は終わってから地元に帰るんで,なんとしても勝って帰りたいですね。おととしは負け越しでの帰郷になってしまったので。

荒汐部屋も三段目がどんどん増えてきたので自分も続きたいですね。といっても,「調子もいいので今場所は期待していてください」とか大口叩くと自分に負けるので,とにかく1番1番に集中します。

港(剛士)に最高位をたった一場所で抜かれちゃったのはちょっとショックですけど,なんとか差を広げられないようにくいついていきますよ。

写真:廣瀬

写真:160kgをゆうに超える身体も,厳しい稽古で引き締まってきた廣瀬。

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剛士(ごうし)

序二段西10枚目

勝ち越せたらいいんですけど・・・。言っても,最高位だし,序二段上位ですよ,厳しいですよ。なのに,今場所まで優勝,優勝って言ってもらって,ちょっとキビシイですよ。もちろん,ここでがんばって一気に三段目を狙っていきます。5勝,いや6勝目指して。

実は,状態があまりよくないんです。腰,膝,あちこちかなりキてます。どこも悪いところはないんですけど,福島から部屋に戻ってきて,いきなりガンガン稽古をやりすぎました。1日くらい調整する日を設ければよかった・・・。場所前なのに完全に疲れきってる。稽古もヘロヘロ。食べすぎで胃腸も弱りだしたし・・・。身体を休めながら体調を戻して,場所中をピークにもっていきます。

写真:剛士

写真:「よし!がんばれ,その調子」ちゃんこ長からの檄を背に,「ちゃんこ屋の息子の力をお見せしましょう。」と大根を捌く剛士。

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荒獅子(あらじし)

三段目東89枚目

三段目に復帰しましたが,今場所も自分の相撲を取るだけですね。勝ちになんてこだわりません。結果的に,東京に三段目で帰れたらいいと思います。とにかく,自分の相撲に集中する。それだけです(東京の部屋では,師匠はいつも弟子とは別に食事をとるのですが,ここでは連日一緒に食べるので師匠の口も気にしなきゃならず気疲れぎみの荒獅子。師匠「わかってるんだけど,他に行くあてもないんだから,たまにはいいだろ。」)

写真:荒獅子

写真:板前帽はちゃんこ長の証。つまみ食いも味見のうち。

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