荒汐部屋　大相撲

大相撲，荒汐部屋の日常をお届けします。師匠は元前頭・蒼国来。 [English guide to watching our morning practice]

荒汐部屋目次

平成26年　五月場所への意気込み (4)

大波（幕下西23枚目）

やってます。やってます。四股！　片足に体重をしっかり乗せて，足をなるべくゆっくり上げて，しっかり振り下ろす。親方や関取に教えてもらった「力がつく」四股の踏み方を意識して。

東京に戻って稽古再開してから，自分の力が出る形が見えてきました。今はいかに早くその形になれるかを意識してやってます。これまでもぼんやり見えて物が，はっきりしてきた感じです。立ち合い押し込まれても，その形に持ち込めば押し返せるようになってきました。後は，相手の土俵でどうその形になれるかを意識して，立ち合いからの攻めが課題ですね。そのためにもやらなきゃいけない。四股。

今場所は自分と同い年で大学に進学した連中が大勢，本場所デビューするんすよ。自分の高校の頃なんかは，県大会突破して全国大会に出るのが一杯一杯。一回戦敗退して終了って感じだったんすよ。でも自分も四年間プロでやってきたんだって気持ちはありますからね。負けたくないっす。当時全然歯が立たなかった連中にどれだけ相撲が取れるようになったか。あの連中はすぐ上がってくると思うんで，対戦するのが楽しみっすね。

（師匠・荒汐のつぶやき）

やっとだな。ずっと教えてきたことが，やっと見えてきたな。うむ。

福轟力（幕下東19枚目）

何も考えず，自然体でいきます。勝ちにこだわらず，それから「楽しむ」ってのも考えずに。ただ，自然体で。集中するだけ。

相撲内容はあんまり良くなかったんですけど，このところ徐々に上がってきました。幕下上位の壁を破っていくために何かを変えないといけないと思って，最近は突っ張りだけじゃなくて，時々頭でいったりしてたんですけど，なんかどうも体全体がバラバラになっちゃって・・・。

上に行くはずが，逆に下がっちゃった感じだったんですけど，それも稽古しているうちに少しずつ良くなってきてて，今は5割くらいです。あんまり場所前に調子が良すぎて，いい結果が出ないこともあるし，逆に場所前調子良くなくって，いい結果が出る時もありますから。とにかくこの状態で，あとは場所に集中するだけです。

（‘占い師’内海マネージャーの今場所予想）

「赤井（福轟力）の今場所っすか？え～まぁ～そぉ～っすねぇ。えっと赤井は先場所何番だっけ？3番？今場所は，そぉ～ですね～，5勝2敗！」

蒼国来（前頭西15枚目）

もう何年も何年も待ちわびた「お楽しみ」が場所後に待ってるからね，今場所はいつにも増して部屋のみんなが張り切ってますよ。

私は今場所は，場所前に出稽古も行って，横綱の胸も借りることができたし――とても歯がたたないですけど，セーブしながらだけどなんとか。それより，とにかく食欲が止まんないですよ。食べたくて仕方ない。体重も止まらない。140kg，って想像もしたことのない世界。これで，15日間通して元気にいけるんじゃないかな。

蒼国来（すごいおなか）