若隆景のデビュー,蒼国来の金星,常川の優勝決定戦進出,と見所満載だった荒汐部屋の三月場所を終え,東京に戻って新年度,また部屋での稽古が始まりました。五月の両国に向け,まずは先の三月場所をどう捉えていたのか,一同の感想をどうぞご覧下さい(大波,剛士,若隆景は,三兄弟スペシャルインタビューで,近日掲載)。
[写真は,千秋楽打ち上げ@十三・焼肉の銘店『請来軒』〈公式サイト〉にて]
こんなに長い場所があったでしょうか。取っても取っても終わらない。3日目にすばらしい夢を見ましたが,あとは場所前に親方から言われたとおりになってしまいました。出直します。
星こそ3つでしたが,調子も悪くなく,内容もこれまでとは違い,納得がいく,っていうわけじゃないですけど,いよいよ戻ってきたな,という実感を得た場所になりました。ここまで探してきた相撲がようやく形になってきたので,近々一気に行ってやるぞ,というハッキリした希望を持っています。
もちろんあせる気もありますが,着実に進んでいきます。
なんだかビックリ。物言いとかあって結構きわどかったんで,終わってみたら6勝だなんて,実感があまり。場所前に母方からお守りをもらったので,それをまわしにはさんで行ったのがよかったのかな。
不思議なことに6勝したら急に犬の三吉が元気になってきて,若返ったように身体もしっかりして,これまたビックリ。毛布にシートに防寒対策を念入りにバッチリ施したので,三吉も安心してすごせたのかな。
大丈夫じゃい!
最高の場所。出だしに連敗したのがかえって良くって,開き直ることができました。あとは思いっきり自分の相撲が取れたので,最高の場所。自分の相撲を取るだけ!
何で俺と?まさか,でしょ? 100枚目付出しと当たるなんて。感覚が狂っちゃいますよ。やっぱり強かったです。星はともかく,親方から最近よく動けてるって言ってもらってるんで,励みにして来場所もがんばります。
最高位の場所でしたが,ともかく怪我なく終えることができました。ただ,やっぱり勝ち越したかったですね。
その傍らでは,同郷富山出身の弟弟子が大活躍…。記者の方がわざわざ来られて,自分まで取り上げてもらったのも,ますます己の不甲斐なさを痛感させられます。
最後の優勝決定戦は,やっぱり勝ちたかったですね。あんなに明るい土俵で,大勢のお客さんの見てる中で,しかも相手は元幕下とあって,大変緊張しましたが,親方からも「いい相撲だったな」と評価してもらえましたし,自分でもあんなに身体が動くとは思いませんでした。
肘もようやくなんとか,という具合でまだまだなので,この成績には自分でも驚いています。この経験を自信にして,ひきつづき精進してまいります。
カノジョを手に入れました。「山本さん」です。
いえ,といっても,髷結いの練習用のマネキンです。たまたま女のマネキンしかなかったのでこれにしました。初恋の人に似ていたからではありません。実際似てません。
あっぶなかったです。
途中,同期と2回当たったのを落として,その内容も,途中まで良かったのに最後にはたかれたりまわし取られたりっていうヒドイもので,毎日毎日悔しくて仕方ありませんでした。だから,最後の最後の勝ちは,勝ち越しより嬉しい1勝でした。
兄弟子: もうこいつ,その日帰ってきてテンションMAXでヤバかったですよ。同じ1階の部屋で寝てるみんな良い迷惑です。「うれしー!うれしー!!ヒャッホーイ!!!」って騒ぎ続けて,飛んで,跳ねて,物投げて。完全に自分の部屋だと思ってるんですよ,もうやりたい放題。こっちは寝てるのに「ねぇねぇ聞いてくださいよ!」って耳元で言い続けて,「寝てるからやめて」って言ったら「あれあれ?シカトですか!」っておかしいでしょ,どう考えても。
綿谷: でもダンボール壊したじゃないですか!
兄弟子: そうなんですよ。最後は綿谷の私物をなおすダンボールをぶっ壊してやりました。そしたら突然その修理に集中して静かに。自分中心すぎでしょ。
3月中は,豊中宿舎[ご案内]までお願いします。