荒汐部屋 目次

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平成29年七月場所を振り返って

皆様からのご声援に後押しされて,このところ毎場所誰かが大活躍する荒汐部屋の本場所。今場所は福轟力が三段目優勝。幕下上位までいきながら自分の相撲を求めてもがいて,この三段目での優勝です。なので師匠も「あれだけコツコツやってるんだから,ここらでひとつ褒美があってもいいだろう」と,完全に通過点扱い。師匠からの「おめでとう!」はまだまだ先のようです(ので,後援会の皆様から祝っていただきます)。

今場所の総括コメントは,恒例早川様ご提供。初恋時期がおまけです。(文字通りフラフラで終えた蒼国来のコメントは,本人のFacebookページで

以下,51勝39敗2休(勝ち越し6名)

【若元春(幕下 東14) 3勝4敗】

今場所は思い通りにいかなかった場所でした。

場所前は鏡山部屋から関取経験者の鏡桜さん,昨年名古屋場所で幕下優勝してる竜勢さんが出稽古に来て,充実した稽古が出来てたんすよ。良い感じで初日を迎えることが出来て,最初の一番は相撲内容は良かったです。でも結果は負けたんすよね。次の相撲は内容は良くなかったんすけど,結果は勝ち。なんかちぐはぐというか,思った通りにいかなかった場所でした。

来場所はアツシ(弟・若隆景)に番付越されるでしょう。自分,入門してから弟弟子に抜かれるのが初めてなんで,新しい感覚ですね。え?“モトハルさんの心の火は何パーセント燃えているか?”って?軽く120%は越えてます。来場所は約20%上乗せで,140%くらい燃やしていきます。

え?初恋は小3か小4の時です。

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【若隆景(幕下 西38) 6勝1敗】

そうですね,なんとか6勝することが出来たんですけど,立ち遅れて受け身に回ることもありました。やっぱり三段目と幕下の一番の違いは立ち合いのスピード・圧力です。来場所も番付が上がると思いますけど,とにかく自分の相撲は相手より先に攻めて取っていくことなので,立ち合いを意識してやっていきたいと思います。

初恋は小3です。

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【若隆元(幕下 東49) 4勝3敗】

結構良くなってきたんすけどね。今場所は(荒汐勢に)大勝ちしたのが多かったんで,自分もあと1勝,2勝はしたかったっすね。前半3連勝スタートで,後半1勝3敗。夏バテぎみでした。もっとトレーニングしないと,ですね。

一宮の宿舎から愛知県体育館まで一時間以上かかるんで,自分はいつも一宮駅にある同じカフェで同じ飲み物を注文して心を落ち着かせます。地方場所では取り組前に絶対いくカフェがそれぞれあって,可能な限り同じ席に座ります。それから必勝アイテムとして必ず我がドラゴンズのタオルを持っていくんすけど,タオルに気付いた中日系の新聞記者さんに声かけてもらって新聞に載せて頂きました(笑)。

初恋は小1です。

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【荒篤山(幕下 東59) 6勝1敗】

…まさか六番勝てるとは思ってないっすよ。

先場所後に手術をしたんです。前から痛めていた足首の。それで暫くは松葉杖,寝てばっかりの生活。ようやく歩けるようになって土俵に降りることが出来ても,痛くて四股が踏めないんすよ。だから最初は上半身だけの稽古。名古屋に来てからも場所の一週間くらい前まで綿谷に胸出してもらってぶつかりやるくらいが精一杯。だからまともな稽古が出来るようになったのは一週間しかなかったんすけど,後ろに下がるとこれが痛いんすよ。ブーちゃん(廣瀬)に押された時,うわぁ〜こりゃ痛いわって思って。

今場所は番付も59枚目で負け越したら即三段目っていう所だったんで,とにかく勝ち越したいって思ってました。下がると痛いんで,ひたすら前に出よう,と。叩かれてもいいから,ひたすら前に,と。

結局これが良かったんすよね。ケガのコーミョーってヤツですか。余計なことを考えずに,一本に絞ったことが良かったんだと思います。

これからもひたすら前に!この一本に絞ってやっていきます。

初恋は3歳の時です。

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【福轟力(三段目 東11) 7勝(全勝優勝)】

ありがとうございます。お陰様で,三段目優勝することができました。

え?優勝インタビューで一生懸命目を開けようとしていた?バレてましたか。自分では目を開いていたつもりなんすけど,あとでSNSで「目が開いてない」って書いてありました。あれが一杯一杯なんす(笑)。表彰式の時,花道歩いている時は「お客さん多いなぁ〜」って思ったくらいで,特に感じるものは無かったんすけど,表彰の時に自分の名前呼んでもらった時に今まで聞いたことのない大歓声を聞いて,「あぁ優勝って良いものだなぁ〜!」って実感が湧いてきました。

今場所の相撲は,まともな引きがなかったのが良かったと思います。まぁ,本当は全然引かないで攻める相撲が理想なんすけど,うまく相手を崩すことができれば。緩急といういいますか,その辺りの動きが今場所はうまくいってくれたんだと思います。

先場所「何かのキッカケが欲しい」って言ったんすけど,この優勝がそのキッカケになってくれればなと思っています。ずっと手探りでやってきて,稽古場では良い感じがつかめてきてたんすよね。それが本場所では緊張して稽古場の相撲が取れなかったんすけど,今場所は本場所の結果に出てくれたました。それが嬉しいですね。まぁ,これが幕下優勝だったらもっと満足してるんでしょうけど。自分ももう29歳ですので,これがラストチャンスというくらいの気持ちで,さらに上を目指して頑張りたいと思います。

東京で待ってるムギに伝えたいこと,っすか?(笑)そうですね,優勝賞金でいつもよりも美味しそうなおやつを買ってあげようと思います❤

初恋は小4です。

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【寛龍(三段目 東54) 2勝5敗】

…えっと。名古屋は「アツかった」ですね。

…えっと。今年も相変わらず「暑かった」んですけど,壁も「厚かった」。三月場所・五月場所と連続勝ち越しできて,やっぱりこの辺りではなかなか自分の相撲を取らせてもらえません。自分は立ち合い,右でも左でもどっちでもいいから廻しを取りたいんですけど,今場所はなかなか自分の形にさせてもらえませんでした。

…えっと。もちろん三吉も一緒に来てます。もう13歳ですから,散歩も短くなってきました。雨の日は傘を差して散歩してます。

…えっと。この一宮の宿舎にはツバメが巣を作っていまして,今4羽います。こないだ自分の手に乗ってくれましたよ。

初恋は…えっと。

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【飛騨野(三段目 東74) 2勝5敗】

・・・ツライ10日間でした。初の五連敗。

初日はあっさり寄り切られて,まぁ,次頑張ろうと。二番目は物言いの相撲になった末に負け。三番目は普段からよく一緒に稽古してる陸奥部屋の力士でこれまで2戦2勝の力士に土俵際小手投げで負け。うぁヤバイ,3連敗になっちゃった。次は序二段で全勝したこともある高校相撲経験者におっつけで飛ばされちゃいました。五番目は四連敗同士の相手に寄り倒しで負け…あぁ,どうしよう。初の五連敗。我が巨人軍は球団新記録の13連敗してるじゃないか!!

でもどの相撲も土俵際までは攻めることが出来てたんです。ですから,そこをちゃんと出来れば,勝ちに繋がるんじゃないかと思っています。

内海マネージャー:「ダメだ!!甘い!!そんなんじゃいつまで経っても三段目に上がれない!!」

…あのぅ,もう三段目に上がってるんですけど。

初恋は小3です。

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【廣瀬(序二段 東 8) 5勝2敗】

今場所は良い感じでしたね。ほとんど押していって勝つことができましたから。

好調だった要因は場所前の稽古だと思います。常川と二人で申し合いして良い稽古が出来ました。結果,二人とも5勝2敗。これからも常川と切磋琢磨して上を目指してやっていきます。

飛騨野:「ちょちょちょちょっと待って下さいよ。常川と二人じゃないでしょう。僕との白熱した稽古は何だったんですか!?」

初恋は小1です。

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【常川(序二段 西11) 5勝2敗】

ええ,体が動いてくれました。一番緊張したのは親が見に来た相撲です。富山から車で3時間くらいですから,名古屋は必ず来ますね。嬉しいですけど,「勝たなくちゃ」という気持ちが強くなって動きが硬くなります。なんせ「手作り常川団扇」持ってるんですよ(笑)。親が来ていた10日目の相撲は意識し過ぎて,立ち遅れてしまいました。立ち合いが全ての自分の相撲なのに!気がついたら相手が目の前に来ていて,手の届くところに相手の廻しがあったので,えーい廻し取っちゃえ!って廻し掴んで一気に走りました。結果寄り倒しの勝ち。まぁ,親の前で勝てて良かったです。

初恋は小2です。

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【突光力(序二段 東25) 2勝3敗2休】

大丈夫じゃい!!!!!(実際,中日の相撲で,足の甲を骨折し途中休場したものの,その場ではヒビ入ったかな?程度だったので出場する気マンマンでしたが,みるみる腫れてきて,診てもらったらキレイに骨折も,若い力でどんどん回復しています)

初恋は小6でしゅ。

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【綿谷(序ノ口 西23) 3勝4敗】

初恋は小6です。

さて,今場所は3勝1敗になって,やったーと思っていましたけど,喜ぶのが早すぎました。結果まさかのこんなことに。。。(師匠:本場所を見てると,最近の序ノ口は,序二段の下よりレベルが高いってところはあるな。)

負けた相撲は全部脇が開いて差されて攻められました。逆に勝った相撲は脇が閉まっておっつけて攻めて勝ちました。だからこれからしっかり脇を締めて相撲を取れるように意識して稽古していきたいと思います。

はい,今場所も付け人をしまていました。今場所で付け人を務めるのも四場所目になりましたけど,今でも付け人は緊張するし一日終わると疲れがどっときます。

突光力:「本人の前で誉めるのもナンっすけど,綿谷は付け人としてよく仕事ができます。どこに何があるか,とか完璧にぱっと答えますもん。」

飛騨野:「・・・(無言)」

突光力:「早川さん!なんでこのタイミングで飛騨野の顔見るんすか!?」

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