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2007年2月4日,別府大分毎日マラソンで優勝された藤田敦史選手(富士通)が,テレビ観戦の興奮冷めやらぬ荒汐部屋にいらっしゃいました(はじめてお越しいただいて以来,まるで自分たちの部屋の選手のような気になって応援しています!)。
12月は福岡国際マラソン,1月はニューイヤー駅伝で6人抜き,そして2月は別府大分毎日マラソンで優勝と,物凄いペースでレースに挑みつづけた藤田選手。その背景については富士通陸上競技部のWEBサイトに詳しいレポート「特集 藤田敦史:別大マラソン出場への契機」が掲載されていますので,ぜひご覧ください。
別大マラソン38キロ付近で,「野性の勘」とおっしゃる突然のスパート。作戦でも状況分析でもない,鍛え続けた者だけが感じることのできる,一瞬のチャンス。藤田選手の話に聞き入る荒汐部屋のこの力士の中にも,そんな嗅覚さえ身に着けるまでの稽古を積み重ねる者がきっと。
決して天才ランナーではない,むしろ運動は苦手だったという。そんな藤田選手が,なぜ日本を代表するトップアスリートにまで上り詰めたのか。富士通のサイト「特集:藤田敦史―いざ福岡」でも,当日お話いただいたような,藤田選手の練習や競技についての,深いお考えを読むことができます。自分が相撲エリートでなくたって,強くなれるんだ,そんな勇気をもらいました。
本当の一流の方のすごさなんだと思いますが,一言一言の意味というか重みというかが,とにかく凄いんです。必死に考え,必死に練習してきたその過程が一言に詰まっている。ひとつ踏むその四股に,これまでの稽古で学んだことをすべて込めているだろうか,自問する力士たち。
怪我や不安でどうしようもならなくなったとき,それでもあきらめないことができるんだ。使えるところを鍛えればいい。得意なところだけに集中すればいい。自分が一番よくできるところはどんなところなのか。誰にも負けないところを鍛えていけば,自分だけの形が見えてくる。そのことばが身にしみる面々。
今回の出走も,福岡国際で負けた相手,皇帝ゲブレシラシエ選手との会話が発端だったそうです。年に3回4回のレースをこなす中で強くなる,速くなる。今までとまったく違うマラソン観。自分だけで考えられること・できることは限られている。自分さえ頑張ればいいんだ,では行き詰る。人の話に耳を傾けること,その重要性を教えてもらいました。
デビュー間近の増田君も始めて目の当たりにする世界一流の選手を前に,オーラが凄い,と感激。細いんじゃなくてムキムキなんじゃなくて,何か力の塊のようなその身体つきにも驚愕。
優勝直後の疲れも抜けきらない時期だったかと思いますが,ついつい,質問攻めにしてしまいスミマセンでした。北京オリンピックでの快走を祈念もうしあげますとともに,お越しいただきましたこと御礼申し上げます。さあ,みんなも藤田選手にこんなに力をもらったんだから,張り切って稽古するぞ!
荒汐「もういっちょだ!」「まだまだだろ!」
一同「きょ,今日の親方,あ,あつすぎる。。。」
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