荒汐部屋

平成21年十一月場所への意気込み

いよいよ初日を明日にひかえた大相撲十一月場所。恒例となりました全力士の今場所にかける意気込みを，どうぞお聞きくださいませ。早速ですが，新人から。

大波（前相撲：予定）

稽古は，高校の練習と比べると，とにかく申し合いの番数が違います。量がかなり多いです。クタクタになりますが，昼寝の時間があるので，ぐっすり寝れて，体力も回復します。あとはだいたい想像していたとおりの内容です。

部屋での暮らしが始まりましたが，生活は楽しいです。縛りが少ないです。自由があります。自由時間は，福岡では荒獅子さんとの二人部屋なんですが，たいてい二人でDVDを見てます。昨日は『タイタニック』をみました。あれ，すごく面白いですね。

本場所は前相撲ですので，怪我をしないように気をつけて，気軽に取りたいです。

廣瀬（序ノ口　東29）

九州は，思ったより暑いですね。寒いと思っていたのに，ぽかぽかしてるじゃないですか。

とりあえず，まぁ最低限4勝，まぁ5勝できればというところですね。負け越しだけは何としても避けないと。

とにかくぶつかり稽古の毎日でした。立会いに集中してきました。入ったばかりなので相撲はまださっぱりわかりませんから，体重を生かして一気に持っていくことだけを考えています。投げはありえません。まわしに手をかけたり，かけられたりしたら，もうムリ。何もできませんから。それに，劣勢になってもダメ。もう終わり。とにかく一気の相撲で持っていくだけです。

入門してしばらくたちましたが，荒汐部屋は，みんな仲良くてギスギスしたところがないという印象です。和むんで，長続きできる環境だと思います。逆に，ライバル心みたいなものは産まれにくいかもしれません。

まぁとにかく4勝です。

荒篤山（こうとくざん：序ノ口　西28）

アイスがいっぱいあったので速攻15本食べましたよ。福岡は，モツ煮，アンコウ鍋，いろいろ美味いっすね。

相撲は，立会いがうまくいかないです。足の捌きが。勝ち越せたらいいですね。楽しみです。

自分は部屋に来てからもうだいぶ時間がたってるので，別に何もおもいませんけど，ここは帰りが大変っすよ。登り坂で。稽古のあとで，もういっちょ稽古っすよ。

大小林（序ノ口　東15）

そうですねぇ。負け越したのに番付が上がりましたが，今度は勝ち越して番付をあげたいですねぇ。稽古はいつもどおり。福岡だからとか，出稽古だからとかでも，特にかわったことはありません。

体重は8kgくらい増えてました。ここは銭湯にも部屋にも体重計がないので，今の体重はわかりませんが。

福岡は初めてですが，不便なこともなく，普段と変わりません。

鴜洲（しじま：序二段　東85）

絶対勝ち越しです。時間がないですから。先場所3勝3敗から4度目の正直で勝ち越せましたが，正直，もう少し早めに決めたいです。気持ちがシンドイ。

時津風部屋への出稽古でよく稽古できたと思います。イイ感じです。相手を良く見て，前に出る相撲をとれば良い内容になりますね。投げグセも消えてきました。ただ，ヘンな引きが増えてきたのはいけません。おっつけてすぐいなしたり，そこがダメ。

体調も良くて，91㎏からずっと増えなかったんですが，半年振りに体重が増えだしました。今は体重計がないから何Kgかわかりません。

二つの建物に分かれての暮らしになって，新鮮な気分です。ですが，坂はきついです。

ともかく，勝ち越して新年を迎えたいです。

力山（序二段　西94）

去年に続いて4連勝を狙います。これ以上，番付下げられませんので。あとは，変化しない。ま，絶対できないんだけど。

本場所なんて，はじまってみなきゃ，わからないっすよ。気づいたら，もう初日？みたいな感じです。

福岡はアラとか美味くていいですが，ここの坂がありえない。稽古終わったのに，帰りがこの坂で，ホント勘弁してほしい。

寛龍（序二段　東74）

か，かぜ，ひいて，寝てます。。。

（おだいじに）

五十嵐（序二段　西102）

いろいろあって，無理できないんで，無理しないようにします。ちょっと無理してみたんですが，悪くなってしまいました。

なので，何もいえません。

福轟力（ふくごうりき：序ノ口　西29）

優勝しない程度に頑張ります，がははは！！！。冗談っすよ。

調子は悪くないです。だんだん新しい自分の相撲の形が，頭では描けてきました。実際，できるようになるにはもう少し時間がかかりそうですが。首はやっぱり不安っすよ。稽古中に当たっってしまったりするとドキっとします。怖いです。そういう時はすぐ止めるようにしています。どうしてもそうやって調子を見ながらの稽古になりますね。だから番数をこなせないので，その分をカバーするためのトレーニングをやっていくしかありません。本当は夕方にもウェイト・トレーニングとかしたいんですが，忙しくてなかなか時間がとれません。様子をみながらの調整になります。

福岡は坂がキツイっす。自分らが寝泊りしてるあっちの宿舎で風呂に入っても，こっちの宿舎に来るまでに，汗だくになってしまうんで，ほとんど意味ないっすよ。

日の光（序二段　西117）

毎年福岡は，終わったら地元の松山に帰るので，ぜひとも勝ち越して帰郷したいですね。あとは普通です。稽古は連日時津風部屋への出稽古でよくできました。それはいいとしても，稽古が終わってから，部屋に帰ってくるのが辛いです。すごい登り坂で。。。

荒獅子（序二段　東10）

稽古場で学んだことを本場所で出すこと。これが目標です。肘をこうやって，相手より前に立つ。三段目復帰まであと一歩なんで，とにかくつかまらないように小さくなって，頑張りたいです。

調子は，東京では良かったんですけどこっちきて下降気味。まあ何のかんの言ったって「本場所」なので。大波がいい稽古相手になるんで，稽古内容は良いんじゃないっすか。

あと，ちゃんこ長じゃなくなったんで，心理的にかなりラクになりました。まだ市内に出てないんで，街の空気も吸いたいですね。

蒼国来（幕下　東筆頭）

7番を取ってきます！

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と，最後はさすがに蒼国来が強い調子で締めましたが，他は登り坂への恨み節。確かに稽古でヘトヘトの身体に登り坂はキツイのかもしれませんが，それにしても・・・と思ったら，恨み節には別の理由があるようです。

荒汐「力士らが自転車をトボトボ押して帰る横を，私がスイスイと自転車を漕いで上っていくから，余計に堪えるんですよ。私は毎日自室でエアロバイクのトレーニングをしてますから。それに自転車は多段変速のを買えよ，っていつも言ってるだろ？　さあ，いつものとおりこれから私も毎日国際センターまで自転車で通うからな。お前たちも，怪我をしないように，気持ちのいい相撲を取ってこい。」