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ごっちゃんでした!
関取に胸を借りた力士は,稽古をつけてもらった御礼の気持ちとして,このように「ごっちゃんでした」と,水をつけに行きます。
たいていはひとしきり稽古をつけると,ご覧のように汗だくになるほど水分を使うので,水が飲めるのは実際問題,嬉しいこと(稽古中の水分補給は水だけでなく,関取に限らず各自用意したドリンク類も飲まれています)。
しかし,この稽古の直後の数秒の間は,水分補給と御礼だけの時間ではなく,「今日の動きだ」とか「元気なかったな,どっか悪いのか」など,ちょっとした瞬間のやりとりの時間でもあって,それは適度な時間を置いた適度なフィードバックが与えられるという,運動学習にとって大切な時間でもあるようです。
相撲には,こうした何気ないしきたりのなかにも,長年かけて発見され伝承されてきた技がそこかしこに詰まっているのですね。
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