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【御礼】若隆景 新十両昇進祝賀会の模様

2018年4月22日
ロイヤルパークホテル・ロイヤルホール(水天宮)

photo荒汐部屋の若隆景は,平成30年三月場所において幕下西筆頭で勝ち越し,場所後の番付編成会議で十両昇進が決定しました。これを祝して4月22日に新十両昇進祝賀会を開催しましたので,その模様をお届けします(レポートは早川さまによる)。

photoすでに壇上には,出身校東洋大学から贈呈された化粧まわしと,関取の象徴のひとつ,明け荷が披露されています。

そして,会場入りした若隆景。主役の若隆景が登場まで人目につかないように,と用意されたパーティションの中に。

photo 関取のみに許される紋付袴姿での登場!ではなく,幕下力士の浴衣。これは番付発表前の昇進パーティーということで,この日はまだ幕下力士。そこは厳格な番付社会。

その本人は,何やらそわそわそわそわ。挨拶がちゃんとできるかで緊張しっぱなしのよう。

photo 「今日の稽古後の風呂場で廣瀬さんと一緒に考えました。」というスピーチを何度もリハーサル。

photoときどき廣瀬が「ワ・カ・タ・カ・カ・ゲ,自分の四股名で噛んじゃ駄目だよ」などアドバイス。“スピーチライター”を自称する廣瀬から「応援してくれた人への御礼は飛んじゃうといけない。“地元や後援会の人を始め”応援してくれた皆様の・・・と一言を付け加えた方が良い」とアドバイスを受けるも,若隆景は「本番10分前の変更は頭グチャグチャになるから,やばいっす。このままいきます。」

photo 新弟子の丹治のほかは,部屋の後輩力士の関取昇進を見届けるという初めての経験に。

photo スポットライトを浴びて,若隆景登場。

photo この日を心待ちにしていただいた大勢の皆様からの拍手の中を入場。

photo 師匠・荒汐よりご挨拶。

「皆さんこんばんは。本日は若隆景の新十両昇進を祝う会にお集まり頂きありがとうございます。

去年の三月場所,東洋大学から三段目100枚目付け出しで初土俵を踏みまして,その場所は5勝2敗。その次の5月場所では三段目53枚目で全勝優勝(拍手)。翌名古屋場所では幕下31枚目で6勝1敗。九月場所は幕下16前目で4勝3敗。11月場所は残念ながら一つの負け越しで3勝4敗。今年に入りまして1月場所幕下17枚目で全勝優勝(拍手)。そして先場所三月場所で西の幕下筆頭で4勝3敗。こうして振り返ってみますと,7場所で今日を迎えております。これも本当に皆さんの応援があったお陰で,本人もやる気になった結果だと思っております(拍手)。

photo え~,最近インターネットで,「若隆景の四股名が呼びづらい」と評判になっているみたいですけれども,若隆景の「若」は祖父の元小結若葉山の若です。そして「隆景」は皆さんご存知の通り,毛利三兄弟の三本の矢にあやかって,兄弟三人で一生懸命切磋琢磨して頑張って欲しいという願いを込めて付けた四股名でございます。本人もこれから一歩でも二歩でもおじいさんに近づけるように精進すると思いますので,これからもよろしくお願い致します。

甚だ簡単ではございますが,私からのお礼と挨拶にかえさせて頂きます。」

photo そして,主役・若隆景よりご挨拶。いざ壇上に上がれば,緊張感を感じさせない,堂々としたスピーチ。

「皆様,本日はお忙しい中,足をお運び頂き誠にありがとうございます。

この度,私若隆景は三月場所において4勝3敗と勝ち越し,来場所五月場所での十両昇進を決めることが出来ました。これもひとえに皆様の応援のお陰だと思っております。今後はまず来場所5月場所,勝ち越せるよう稽古に励み,そして先ほど親方がおっしゃっていたように,祖父若葉山の番付に少しでも近づけるよう稽古に精進していきますので,応援のほどよろしくお願い致します。本日は誠にありがとうございました。」

photo リハーサル通りのスピーチを完遂。しかも,「さきほど親方がおっしゃていたように」と壇上でアドリブも加えて対応。さすが関取です。

photo スピーチが終わると,大仕事が終わったように,リラックスした雰囲気でご臨席の皆様との団欒を楽しんでいました。

photo 関取として,地元・福島を盛り上げる力になりたい。益々の精進を重ねる若隆景を,どうぞひきつづきご注目・応援いただきたく,お願い申し上げます。

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