鶏は手をつかない,と験を担ぐべく,節目節目でちゃんこにのぼる鶏ですが,やはり名古屋といったら「名古屋コーチン」を食べないわけにはいきません。
荒汐部屋でも七月場所初日を明日に控えて,名古屋コーチンで鍋にしました。そうなると,やおら包丁を握り登場するのが蒼国来。「ちゃんこ長がさばくと,どんどん食べるところがなくなっていくよ。」ちゃんこ長は苦笑いするしかありません。
言うだけあって,さすがスッパスッパと解体していきます。「ここに関節があるから,スっと刃が入るでしょ。ここはいい出汁がでる。」
「魚はちゃんこ長に負けるけど,鶏ならまかせてよ。」羊も鶏も原理は同じとばかり,内モンゴルで培ったなかなか見事なナイフさばきです。
あっと言うまに,キレイに部位ごとに分けられました。そしてその味は・・・,写真を撮るのも忘れるほどの美味しさ。今場所への英気を養うちゃんことなりました。