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今日の一枚

夏巡業

七月場所の後は,毎年恒例,夏の東北巡業。今年は秋田の男鹿に始まり,盛岡,山形の尾花沢,福島とまわります。

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巡業は,十両以上の力士が参加して各地を回るもので,全国の方々と直接身近に触れ合える機会であるだけでなく,普段稽古できる機会の少ない一門外の関取や部屋が遠い関取とも稽古ができる,貴重な時間でもあります[関連:勧進元(興行主)募集のご案内]。特に蒼国来にとっては,まだまだ今どんな力士がいるのか研究中なので,非常に大切な巡業になっています。

と,つい主役の関取に注目しちゃいますが,そんな関取ごとに一人,付け人がついて回ります。本場所は3人ですが,巡業は1人です。フォローしてくれるいつもの仲間がいません。これはタイヘンです。どえらい緊張感です。ましてや,はじめての巡業付け人ですと,何をしたらいいのか,次に何が始まるのか,いったいどんな感じなのか,なにもかもサッパリですので,ずっと周りを見て,すべきことをパッと学んで,パッとするしかありません。(修学旅行のように「旅のしおり」があるわけもなく)

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初日の男鹿で,必死に明け荷を搬出する力山です。土俵上より必死じゃないかと思うくらい必死の形相です。

「不安です。もうずっと不安です。」めずらしく弱気の力山です。

photoひとこと声をかけられるたびにドキっとしちゃう。

生まれてこのかた経験したことのない不安感に襲われながら,必死に仕事をこなしているようです。

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この後はバスにゆられて,盛岡に移動。約3時間の旅路。もちろん,新米の付け人は補助席です。

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