荒汐部屋 目次

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その3.大小林の意気込み

序二段序二段東74枚目――節目の今場所,いつもとは違う雰囲気。並々ならぬ決意で挑む大小林。

大小林 「えー,今場所は,番付が下がったので,勝ち越しを。勝ち越せたらいいな,と。え,6勝?,絶対ムリです。優勝?からかわないで下さい。4番勝てるかどうか,ギリギリの戦いになりそうです。

大小林 調子はそれなりにいいんです。稽古内容も先場所は全然ダメだったんですけど,それに比べたら今場所はずっと頑張れてると思います。」

大小林 突光力「ほんと,その才能がうらやましい。しなやかな動き,柔軟な足腰。分けて欲しいわ。」

大小林 「いやいやいや,自分ももう歳だし。」

突光力「こっちのほうが上なんだけど・・・寂しいわ。」

大小林 大小林 聞き手「寝てたら時々,なぜか自分が荒汐部屋に入門するっていう夢を見るのよ。いつも話してもらってるみんなの弟弟子になるんだ,とか,明日から毎朝この稽古場で稽古するんだ,とか,いちいち超リアルにドキドキして目が覚めるの。その時,みんなが入門したときの決意とか,力士でいることの凄さとか,ホンの少しだけど実感できたような気がするのよね。大小林さんは入門は名古屋でしたね。」

大小林 「はい,自分は名古屋で入門したので今年でちょうど3年ですね。毎年暑くてタイヘンでしたけど,今年は涼しい日が多くて名古屋らしくなかったですが,これからが暑さも本番。でも,ここまでせっかく調子もいいので,いい区切りの場所にしたいと思います。あとは,場所後に。」

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