荒汐部屋 目次

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その7.力山の意気込み

序二段西44枚目――短気返上,地道な努力もできるんデス。

力山 いやいやいやいや,話になんねー。今度は両膝やっちゃいました。内側と半月版と。もう,名古屋は全然ダメだ。去年は全休,おととしは負け越し,4年前は1勝,と自分にあわないとしか思えない。やってらんねー。

力山 とも言ってられないっすよ。番付着々と落ちて・・・。こんなところまで帰ってきました。まあ,膝も場所には間に合いそうだから,気持ちだけは切らさないようにして。実際,膝以外は体調も良いんで,頑張ってきます。去年はまったく出られなかったから,久しぶりの愛知県体育館ってことになりますね。

力山 そんなわけで下半身は全然動かせなかったんですけど,その代わりってわけじゃないけど,上半身はジムにも行ってそれなりに鍛えてきたつもりです。そのせいか,背中が大きくなったって最近言われるようになりました。

力山 上半身はそんな感じでイイんですけど,やっぱり問題は下半身です。この怪我だって,親方から怪我する怪我するって言われ続けて,そのとおりの怪我なんです。どうにも自分,すり足がちゃんとできてないところがあって,土俵際とかでかかとが浮いちゃう癖があるんです。これが危ない危ないって言われてたんですね。かかと,足首,自分の弱点ですね。そしたらまさにこう。

力山 でも,この解決策が問題。はっきりわかってるんですよ。それは,「四股をしっかり踏むこと」だって。いや,わかってるんですよ。ただ,ものすっっっっっっごい,嫌いなんです,自分,四股って(キッパリ)。短気なもんで,相撲も稽古も一瞬一瞬でカタつけたい,そういう性格なんです。

ともさすがにもう言ってられないので,心を入れ替えて,最近は四股を踏んでます。一応ここまで毎日最低300回は踏んでるんで,自分としては進歩です。

力山 ところで,名古屋といえば喫茶店,名古屋の喫茶店といえばモーニング。自分にあわない名古屋にあって,このモーニングは大好きです。自分,パン派なんで。パン,それも食パンが大好きです。朝のパンとコーヒー最高っすね。シンプルにバターを塗って香ばしいパンをいただくモーニング。ん~たまりません。それに食パンは白いところだけじゃなくて,耳もおいしいですよね。耳だけを焼いて,焦げるか焦げないかくらいの黒茶っぽくなった瞬間を食べる。想像するだけでお腹がすきます。

力山 でも喫茶店以外は暑くてどこも行く気がしない。宿舎の向こうのバイパスからあっちには出てません。もう今場所は相撲だけに集中して,白星重ねてお金を貯める場所にします。

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