荒汐部屋　大相撲

大相撲，荒汐部屋の日常をお届けします。師匠は元前頭・蒼国来。 [English guide to watching our morning practice]

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平成26年　七月場所を振り返って (1)

総合成績としては久しぶりの勝率4割台に終わったものの，その内容を見るとそれなりに実りの多かった感もある今場所。千秋楽直後に恒例，早川様より各力士にその感想を聞いてもらいました。

（※蒼国来の感想は，蒼国来のFacebookページでどうぞ。）

大波（幕下東20）3勝4敗

もったいないっすね・・・。最高位を意識したってことはないと思うんすけど，1勝4敗から最後2連勝して3勝4敗。最後に連勝できたのは，負け越して気がラクになって取れたってのはあったと思います。最初からそういう気持ちで取れたらいいんですけどね。自分，気持ちの部分がかなり大きいと思うんすよ。あとで自分の取組を観ると，勝った相撲は，うりぁ～どうだ！って胸張ってるし，負けた相撲はシュンとしてる。分っかりやすー！！！

関取にアドバイスもらいました。「大波は仕切りの時に下ばかり見てる。自信なさげに見えるから，上を向いて胸を張れ」って。そうだよな，見かけだけでも自信あるように見せよう！と思って，今場所は猫背にならないように，胸張って土俵上がるようにしてましたよ。肩甲骨がくっつくぐらい胸パンパンにして。

今場所は，たまたま2日目，3日目，5日目，7日目に自分と常川の取組があって，これまた奇遇なことに二人とも●●○●で星の並びまで一緒だったんです。でも，そこから常川は2連勝して自分は早々に負け越し・・・。「ツネ，裏切るのかよ・・・」と思ったんですけど，場所が終わってみれば，二人とも3勝4敗で結果は同じでした。

裏切ることはなかったんだな・・・友よ。

剛士（幕下西29）3勝4敗

こんにちは。荒汐部屋のアイドル剛士です（冷風）。

今場所は，ま，いろいろ，体重が落ちたり，いろいろ，ありましたけど，何ていいますかねぇ，ちょっと，いろんな意味で，考えすぎたっていうところがありましたね。土俵上で。自分に長所があるとすれば，何も考えないで相撲を取れるところ，緊張とかもしないで，そういうところかなと思うんですけど，今場所は何か考えすぎて，ヘンに身体が動かなかったりしたのかな，という感想です。

やっぱり場所前の調整ですね。炎症起こして1週間休み，こっち来て胃腸炎かかって体重10kg落として，ほんともう病気ばっかりしてたまったもんじゃないですよ・・・。その割には，大負けしなかったのはよしとしなきゃなのかな。

いずれにしてもとてもじゃないけど，納得いく結果では無いので，来場所頑張るしかありません。体調管理とか含めて。

福轟力（幕下東34）7敗

「速報［Togetter］」であれだけお伝えしてもらいましたら，あまり言うこともないんですけど，一つ加えるとすれば，今こうやって新しい相撲を模索しているのは自分が決めて実践している，ということです。最初は親方から提案があったんですけど，親方に言われたからそうした，というのは違うんです。その提案を自分も考えて，納得して，賛同して，最終的には自分の考えとして実践しているんです。

「どうして自分のコメントだけ速報でアップされたんだろう？」って不思議に思うくらい，自分自身は普段通りなんです。そういう気持ちでいられるのは，この相撲を磨いていけば絶対によくなるっていう自信があるからだと思います。今場所は引く相撲が一番もありませんでした。これは引かないようにと意識しての結果ではなくて，頭で押していくことで相手との距離が近くなって，自然と引きにいかないんです。逆に言えば，これまでの相撲は突っ張って手が伸びきってしまって引きにいくしか打つ手がなかった，という相撲だったんです。

いつか振り返った時に，「あの全敗があるから今がある」って言えるくらいポジティブな経験にしていきたいと思っています。そのためにも精進していきます。心配して下さってる方達には，どうか変わらない応援をお願いしたいです。

蒼国来より

赤井（福轟力）はこんな番付で全敗する実力の力士じゃない。ただ，これまでの突っ張りで関取にはなれない。これは言いきれる。だから，今ここで相撲を変えようとしてることは良い事なんだよ。方向性は間違っていない。新しい相撲を自分のものにする為には？すべては赤井の『心』次第。赤井自身が答えを出さなきゃいけないんだよ。

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