荒汐部屋 目次

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常川(序二段 東46:4勝3敗)

思うように行きませんでした。

先場所ああいう形(インフルエンザによる休場)で番付を落としてたので,何としても今場所を大勝を,と狙ってました。ですので,勝ち越しはしましたが,まったく納得も満足もいってません。

自分の中の良くない部分が出てしまいましたね。引きが目立ちました。土俵際まで持っていくんですけど,相手に必死に残られるじゃないですか,そこで無意識に思わず引いてしまって,そこを付け込まれたり。あるいは,自分の相撲は頭が低いんですけど,そこを狙われて変化されてバッタリいったり。

といっても,なんとか勝ち越せたので,また三段目に復帰できるよう来場所に向けて,なお一層気を引き締めて稽古に精進します。

その前に巡業だ。まずはこっちを頑張らねば。

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飛騨野(序二段 西18:5勝2敗)

イャッヒャッホー!!!

やっと,本当に,やっと,三段目にたどり着けました。九州で入門してから4年と4ヶ月かかりました。本当に,やっと,という思いです。

この番付なら昇進まで4番圏内だと言われてましたので,このチャンスを絶対ものにしてやる,って意気込んでました。場所前にも,いろんな方に「今場所三段目に上がります」って宣言までしてしまいました。まさに有言実行となりました。我ながら素晴らしい。

ちょうど2年前の大阪が8枚目の最高位でした。あの時はまだ「勝てる」っていう実感もなくて,まぁこのまま続けていくうちに上がれそうだな,くらいの感覚だったんです。そこからが長かった。途中,後輩に先を越されるという辛酸まで舐め,2年。ただ,その途中,「あ,この稽古を続けていけば行けるぞ」って感じたことがあって,その感覚を大切に稽古を続けてきました。その中で稽古でも勝てるようになってきて,こうしたら勝てるんだ,っていう感覚も出てきたので,常に全力で稽古していけばきっと,と信じてやってきました。そうしたら今場所,しっかりその時はやってきました。

勝ち越してから,まだ2番残してました。「ここでさらに勝ったら来場所,番付上がりすぎて苦労するぞぉ〜」という悪魔の囁きもあちこちから聞こえるんです。だけど勝負はやっぱり勝負,勝てるときに勝っとかないと,後々ろくなことになりませんからね。最後まで気合い入れて思いっきり行けました(師匠「5番目なんて,あんまり良い相撲に満足して『どうだ!』って天井向いて戻ってきてたぞ。」)。つ,つい興奮して取り乱しました・・・。

これで下駄ともお別れですね。なんだか,ようやくみなさんと同じところに立ったような気がします。とにかく,やっと,勝てました。

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廣瀬(三段目 東93:3勝4敗)

結論から言えば,ダメ,でした。3-3までいけば何とかなるんですけど・・・

自分の場合,何より「3-3」が大事だと思い知りました。勝ち越しじゃなくて,「3-3」に持っていくこと,これ。こうなると,勝ち越し負け越しをかけた大一番,だけどこっちはもう負ける気がホント全然しないし,実際勝つし。だから何より「3-3」に持っていくことを目指さないといけません。

あんまり目立ちませんけど,鏡桜関の付け人やらしてもらってこれで1年になっちゃいました。こうなると仕事もほとんど自動的に体が動くようになって,もうこれがリズムになりましたね。

今場所は,部屋から3人も休場が出ましたが,幸いなことに1件も関与しなくて済みました。っていうのは,部屋の怪我ってたいてい自分の目の前で起きるんです。いっつも土俵下とか自分が目前でその瞬間を見てしまう。自分は疫病神なのかと心配になりますが,今回は3人とも自分と関係のないところでの休場だったので,良かった,いや全然良くはないな,なんて言うか,今までがたまたまだったんだって思えるようになりました。

去年は巡業に出たので故郷に戻ってないんで,今年はちょっとゆっくりしてこようと思います。友達の結婚式もあるし,気分もリフレッシュして,仕切り直しです。

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その4(剛士,福轟力,大波)につづく >

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