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蒼国来が見事全勝で三段目優勝を飾った平成19年五月場所。千秋楽以降,連日のお祝い会にお招きいただき嬉しい場所後のお休みをすごした蒼国来はじめ,残念ながら負け越した他の面々にも,この場所の感想を聞きました。
ありがとうございます。おかげさまで優勝できました。
自分では優勝したからといって特に変わったこととか,そういうのはあまりないんですが,とにかくびっくりしたのは,とっても多くの方が,まるで自分のことのように喜んで下さっていることです。自分は「ああ,優勝かぁ」って感じだったんですが,国技館出てからはもうずっと,本当にいろんな方が喜んでて下さってて,本当にびっくりしました。部屋に来てもらった人だけじゃなくて,インターネットに書き込んでもらったり,電話も何十本もかかってきました。本当に嬉しいですし,何というかもっとがんばれるような気がしてくるというか,うまくいえませんが,もう,すごい。
場所中に一番嬉しかったのは,七勝あげたときでした。腕とかの怪我をする前,幕下に上がったころは,15枚目くらいでしばらく取って力をつけたいって思っていたのですが,それがだめになって,それからずっと早く幕下15枚目位に上がりたいとばかり思ってました。だから今年の自分の中での目標として,とにかく15枚目以上に上がることって決めていたんで,七番相撲は,もしここで勝ったら一気にそこまで行けるんだと思うと,本当に何が何でも勝ちたかった。だから,勝った瞬間をビデオで見直すと,自分でも本当に嬉しそうです。ガッツポーズをしそうになったくらいですから。ほら,手刀の切り方が,いつもより「ビシュッ!」と鋭いでしょ?
でも実は緊張はまったくしませんでした。今場所は,初めて前もってビデオを使って相手の相撲も自分の相撲もよく分析して,前日までにもうどんな相撲をとるか完全に決めてしまって挑みました。相手の得意な技をどう封じて,自分の相撲をとるためにどう動けばいいか。特に立会いを中心に,よく検討しました。勝っても負けても,自分で考えて自分で決めた決断なので,その場で迷って中途半端な相撲をとるより,ずっと気分がいいですから。先場所まで,まったく自分の力を出せずに終わる納得のいかない相撲ばっかりだったので,とにかく悔いの残らない場所にしたかったんです。自分の弱点もいろいろ見えてきましたので,良かったと思います。
優勝は最後までほとんど考えてませんでした。実は6勝してから風邪を引いてしまったようで,フラフラになってしまってて。最後は点滴を打ってなんとか出た感じです。三段目の後半からはNHK-BS2で13:00~連日中継があるので録画しているのですが,初日から連続してみると,最後の方は体がしぼんで元気がなさそうなのがすぐわかりますね。相撲もちょっと元気がないですね。
一番緊張したのは,優勝インタビューです。あんまり緊張していたので,「決定戦は緊張しましたか」と聞かれたのに「はい」と今の気分を言ってしまいました。本当は決定戦のときも全然緊張してなかったんです。最後,吊って出たんですが,ちょっと残られて,そのときの大きな歓声とかすごいフラッシュの光とか,はっきり印象に残ってますよ。決定戦そのものは序二段の時にも経験しているので,平常心でいれました。その序二段のときは,膝がガクガク震えてるのが自分でわかるくらいだったんですが,もう二回目なので。その時の序二段と序ノ口優勝の時と,そして今場所で,これで三段目まで全部全勝できたことになります。三段目は7番相撲でいつも負けていたので,そういう意味でも7勝目は嬉しかったです。あとは幕下だけですね。えへへへ。
ただ,優勝といっても,これで終わりじゃなくて,ようやくこれで15枚目に戻れるだけなので,これからです。ここで強くなって行かなきゃ。勉強したいのは,立会いと体を大きくすること。この2点に絞ってます。立会いと体重は別のことじゃなくて,体が大きくなると元気になるんですよ。元気になると立会いでも押されなくなるし,以前までは押せなかった相手も簡単に押せるようになる。1kgでも大きくなると,ぜんぜん違うんです。だから,125kgを目標に頑張ってるんですが,最後の5kgがなかなか厳しい。。。もうすぐ夏の名古屋で,蒸暑くなると体重を増やすのも余計に大変になるので,今のうちに増えてほしいのですが。
最後ですが,本当にたくさんの方に喜んでいただいて,嬉しいです。ありがとうございました。来場所からが大切なので,怪我をしないように,しっかり取り組んでいきます。これからもどうぞよろしくお願いします。
これで来場所は番付が一気に幕下上位まで上がります。たとえ勝ち越せなくとも,3番勝てるように稽古に励んでもらいたいと思います。今場所は日頃稽古で口うるさく言ってきた「とにかく前にでる」こと,そして,たとえ投げを打つにしても「前に出てから投げる」ということが出来るようになりました。三段目だから出来たことかもしれません。しかし,三段目とはいえ,優勝は,運・実力が備わっていないとなかなか出来ないことです。どうぞ皆様,蒼国来を大いに祝福してやって下さい。(千秋楽パーティーより:記録ご協力早川様)
相撲は良かったと思うんですけれど,星が。。。なんだか下ばっかり見てる間にはたかれたりして負けていった感じです。なぜかわかりませんが久しぶりに緊張してしまいました。冷静に落ち着いて,とにかくいろんな意味で前をしっかり見て土俵に挑みたいです。
痩せてしまいました。暑くなる前に回復したいです。
・・・すみません,勘弁してください。
悔しいです。あと1番だっただけに。でも,過去最高位だったこの場所で,3番勝てたということは自信になりました。だからこそあと1番勝って勝ち越したかったです。それに最後の一番は,思いっきり引かれて前に落ちてしまった相撲だったので,余計に悔しい。ばったり落ちるときに自分の髷がバーっと崩れていった感じがスローモーションのように思い出されます。とにかく悔しいです。
太りました。毎日基礎稽古とジムワークです。早く復帰したいですね。今はもうとにかくそれだけです。
本場所の雰囲気はすごいですねぇ。緊張感が半端じゃない。前もって作戦を立てて土俵に立つんですが,名前を呼ばれたら頭が真っ白になってしまいます。記憶がありません。勝った相撲だけ,なんとなく覚えてます。すっと体を横にしたら勝ってた,あれ,これが勝ちなの?みたいな,不思議な感じでした。だから実感はあまり。
部屋の生活?まだタイヘンですが,だいぶわかってきました。なんとかやってます。
前相撲は,えー,緊張しました(一同:はぁ?えー?!)。いや,違うんだって。
(どうも,土俵下の荒獅子の様子を見た限りでは,決して緊張しているようには見えなかった,ということのようです)
序二段の決定戦を裁きました。いろんな意味で緊張の一番でした。まず,決定戦は,千秋楽のお客さんがたくさん入っている時間だということと,李と山本山という注目を集めた取り組みでもありましたのとで,雰囲気がいつもとぜんぜん違ってて,こんなところに上がっていいのかなくらいの気分でした。それに力士が大きかったので,当たったら吹っ飛ばされちゃいますから,ぶつからないように気をつけました。それになにより,自分の裁いた次の取り組みが,エンさん(蒼国来)の決定戦だったので,気が気じゃなくって。でも無事務められたのでほっとしています。
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