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テントの中に目を戻すと,序二段実戦稽古組の申し合いが。全力で引き付ける鴜洲。
その傍らでは,蒼国来が日の光に腕(かいな)の返し方を伝授している。
三段目を狙う力士らが集まると,荒獅子も登場。
赤井改め福轟力もここに。
そして大波も。大波は稽古だけでなく,それ以前にもまず覚えることが。申し合いは,一番ごとに勝った力士に土俵の周りの力士が一斉に,次は私と稽古してくれ!とばかり申し込んで行う稽古なのですが,このとき誰よりも先に「ごっちゃんです!」と勝ち力士に自分を売り込まないと,いつまでたっても稽古ができません。この自分の売り込み方も,新人が覚えねばならない大きな課題です。
外ではまだ廣瀬が押していた。
押し終わったと思ったら,今度はひたすら四股を踏んでいる。
空いた土俵には,蒼国来が上がり,ひたすら三番稽古を続ける。
福轟力は,危険の多い申し合いをほどほどにして,外で押すことに。
そして四股。
元気な大波は関取の胸も借りるが,さすがにさっぱり稽古にならない。
そこで,外で荒獅子と三番稽古だ。
陽も昇って,お客様もたくさん見学に見えて,にぎやかなそうな稽古場。ただ聞こえるのは黙々と力士がぶつかる音だけ。
「お願いします」一礼して,蒼国来が関取衆の稽古に加わる。
関取衆との稽古は「立会いの重さ,厳しさが一段違う。重い。ズシンと来る。」という蒼国来。これがこれから蒼国来の生きる世界なんだ。
荒汐は,ひととおり蒼国来の稽古を見届けると,外の土俵で稽古を続ける序二段勢にも声をかけに。毎朝一番に自転車でキコキコやってきては,右に左に忙しい。普段は一人で出稽古に行く蒼国来が心配だが「ここは蒼国来も若い衆も全員見ることができて良いわ。」
時計が10時を回ったころ,全員で仕上げの四股・股割りで稽古は終わり。「いち,に,さん,し。ご,ろく,しち,はち」。荒汐「次は英語で~」「わん,つう,すりい,ふぉー」・・・ともあれ,厳しい稽古も,最後は笑ってまた明日。
今日の稽古が,即明日の勝ち星,出世になるわけではありませんが,それでもこの毎日の稽古の成果,今場所で存分に見てみたいものです。
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