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「さがり」とは,まわしの前にぶらさげている縄のれんのようなもののこと。関取のさがりは,以前今日の一枚でご紹介したように,絹の糸を「ふのり」で固めてピンとさせたものを使います。
使いっぱなしでは,汚くなりますし,コシもなくなるので,場所前には,のりを落として張り直します。それも付け人の仕事なのですが,すんなりとは行かない。。。
まず,のりをキレイに溶かして落とします。
古いのりを絞り取ります。「ちょっとクセーよ」
しかし,お湯ですすぐのか水ですすぐのかがわかりません。「もしもし光さん。お湯っすか?水っすか?」
「違うだろ!」「何が?」「何でもねーよ!」「ちょっと邪魔しないで下さいよ!」「してねーよ!」「すげーっすよ!すげーっすよ!」「ホントだ!何だよこれ。おい!」どんだけヤカマシイんでしょ。
「あ,あれ?」
「おかみさーん!」「どうしたの?」「これ見てくださいよ。渡がさがり絡ませました。ギャハハハ」「もう~。大丈夫でしょ。根気良くやってちょうだい。」
「大丈夫だって。」「あせりましたよ。」「何でだよ?」「声でかいっすよ」「おめぇがうっせーよ」
「あ゛~も,ほんっとに・・・」
以上,「(何かする→騒ぐ→おかみか蒼国来か荒獅子に尋ねる→)( )を繰り返す→突光力が騒々しさに嘆きあきれる」という荒汐部屋お得意のコンボは,さがりのお手入れひとつでさえ,繰り広げられるのでした。
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