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体はちょっと太っているけど、顔付きはまだあどけない正真正銘の子供です。歳は高校で勉強している人と同じだけど、喜田さんはすでに立派な力士になるため努力しています。
12月8日、早稲田大隈庭園に五人の貴重なお客様が来ました。それは、早稲田日本語教育研究センターが主催した餅つき大会に参加に着た荒汐部屋のお相撲さんでした。喜田さんはその中の一人でした。
餅つき大会で、私は他の四人の留学生と一緒に、喜田さんにインタビューをしました。
相撲というものは、日本の国技ですが、一般人にとっては、普段力士に接するチャンスはまずないでしょう。私は一度、国技館で相撲の試合を観戦したことがありますが、こんなに近距離で力士に接するのは、今回初めてでした。だから、力士と話をするのは私にとってとても魅力的でした。
他の留学生もたぶん私と同じような気持ちで興奮していたので、次から次へと質問をしました。
とても和やかな雰囲気に囲まれて、私達留学生はお相撲さんと楽しいやり取りができました。相撲の世界がある程度はわかった気がします。
喜田さんは今年15歳で、小さい時から相撲が好きだったので、中学を卒業してからすぐ荒汐部屋に入りました。
お相撲さんは、毎日、朝六時に起きて、休み時間と食事の時間以外は殆ど稽古をしています。稽古はすごく厳しくて、先輩に叱られたり、ビンタされたりすることもよくあります。食べ盛りの歳なのに、一日二食しか食べられません。お相撲さんが食べる料理は、ちゃんこ料理と呼ばれ、肉や野菜など体によいものがバランスよく入っています。間食は禁止されていませんが、あまりしません。
力士にとって、体重より技のほうが重要なそうですが、喜田さんはまず、今の体重より30キロ増やしたいそうです。
相撲は日本の伝統的なものだから、相撲業界ならではの決まりがたくさんあります。その一つとして、公の場では必ず着物を着るそうです。そして、髪に油をつけるのは重要なことなので、普通2、3日に一回髪を洗います。そして、シャンプーを使ってはいけません。
喜田さんは稽古を通じて、強い力士になって、できるだけ現役でやり続けたいと自分の抱負を言いました。はにかみながら、しかし、しっかりしている喜田さんの姿を見て、私は心が強く打たれました。喜田さん、頑張れ、必ずいい力士になれますよ、と心から思っています。
弱冠15歳にして、力士界の厳しいルールをきちんと守り、落ち着いてインタビューに対応する喜田さんの姿が非常に印象的でした。
力士は日本の国宝の一つだと言えます。留学生の私たちにとっては、普段雑誌やテレビでしか拝見できない国宝と身近に接することができて、興奮せざるをえない経験でした。
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