荒汐部屋　大相撲

連載：平成25年十一月場所への意気込み(2)

• その1（飛騨野，常川，突光力）
• その2（力山，荒行志，荒獅子）
• その3（廣瀬，寛龍，荒篤山）
• その4（大波，剛士，福轟力）
• その5（蒼国来）

力山（序二段東29枚目）

調子？　調子ねぇ・・・まあ，いいっすよ。風邪ひいたり病気はしてないんで。

もうとにかく，関取の付け人ちゃんとやろっと。忘れ物もなしでやろっと。港（剛士）とやるけど，こっちはずっとやってたんで，それなりにやらなきゃな。

もう相撲のほうはいいかな。相撲は，頑張ったらたいていダメなのが自分だから。適度に。適度にやりますよ。何よりもうこれ以上怪我したくないっすよ。元気で終われりゃいいんじゃねーの，くらいの気持ちで。

だって，こっちは場所で終わりじゃないんだから。

巡業，頑張りまーす。ちゃんとやりまーす。

ってことで，今場所は，無事に相撲，無事に付け人，無事に巡業，の三無事祈願ってことで。

（「こんな頼もしい付け人がついてくれて心強いぜ」と圧力をかけられ，表情がこわばってしまいました）

荒行志（序二段西17枚目）

今場所も絶好調です。今場所も前だけを見てやってます。

立ち合いを変えて，イイ感じになってきました。今まではガッツリ仕切って待つ，って立ち合いだったんですけど，これだとどうしても完全に相手のペースで立たされるんですよね。これをちょっと自分のタイミングで当たれるように改造しました。おかげで稽古場でも，押し出しが増えて，投げも引き落としもあんまりやらないようにしなくなりました。そんな風に相撲を変えつつあります。

日常生活もちょっと変わりました。一本下駄を復活させました。ちょうど，そろそろ一本下駄に戻そうかなって思ってところで，親方に一本下駄にしたらどうだって言われて。待ってました，最高ですね。もう，パーティーとか以外は全部一本下駄で行きますよ。

自分の場合，やっぱり雪駄より一本下駄のほうが全然いいです。なんていうか，気持ちがいいんですよ。鍛えてるぜっていう実感があるし，なんて言っても目立つし。中学のときから履いてる懐かしさもありますね。一人で山下公園でトレーニングしてたころを思い出します。それでついでに食生活もその頃を思い出して，もうジャンクフードは食べないようにしてます。アスリートだぜっていう気持ちで。公園でジャングルジムを見つけたらぐいぐい昇ったりして。見てる人にはアヤシイだろうけど。

（押さねばならぬ，押さねばならぬ。渾身の力で前へ。）

荒獅子（序二段西14枚目）

何ていうかねぇ，今，まあ身体は動いてると思うんで，このままの流れに乗れればと思いますけどねぇ。

後援者の方に言われましたよ「光は最初の白黒でだいたいわかるなぁ」って。まぁそうですね。押し相撲ってのは。だから，とりあえず初日，二日，とって，波に乗れればってことですね。

だけど，先場所みたいにいいスタートだって思ったのに，あっという間にバタバターって悪くなってしまって，ああいうこともあるから，相撲は怖いねぇ。

ただ今場所はねぇ，身体の張りがいいんですよ。ほら，腕もパンパンになってて，もうこうなったら，みんなぶっ飛ばしてやるくらいの勢いでいかなきゃね。あとはもう場所で，立ち合いぶちかまして，小さくなって，押して押して，そして三段目になんとしても戻しておかないと。

しっかし，ここのちゃんこ場は使いやすくていいね。来てすぐ慣れましたよ。それに近所の方々に親切によくしていただいて，たくさん差し入れもいただいて本当に助かります。特に葉物は本当にありがたいですね。毎日みんなの力の源になってます。

（早朝の稽古場は俺の土俵だ。稽古・ぶつかり・すり足で力を出し尽くして，いざちゃんこ場へ）

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