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2007年8月31日~9月2日,九月場所を目前にして,群馬県は草津温泉に位置する相撲協会の相撲研修道場で,荒汐部屋開設五周年記念合宿を行いました。各地より応援に駆けつけてくださいました皆様,この場を借りて重ね重ね御礼申し上げます。
さて,この草津研修道場は,青少年・学生に正しく相撲指導できる指導者研修を主な目的として,1988年に開設されました。湯治のメッカでもある草津ということもあり,研修のない日は,部屋の合宿や福利厚生などにも利用されています。さすがに相撲の伝統継承のための施設だけあって,稽古場はじめ随所に昔ながらの相撲部屋の雰囲気を感じさせてくれます(ちなみに道場の前の公園にも土俵がありますが,あれは町の土俵で,道場のではありません)。
まず,稽古編では,その稽古場での稽古の模様をご覧ください。いつもよりずっと広く,そして心なしか厳かな稽古場で,気持ちも新たに稽古に取り組む荒汐部屋勢でした。それにしても,このくらいのドーンとした稽古場で,何十人もの力士らが毎日毎日稽古に励む環境と,荒汐部屋のようにもう少し小さな稽古場で,少数精鋭の力士らが取り組むのとでは,育つ「お相撲さん」の雰囲気も,確かにかなり違う気がします。「こういう感じのところで培われてきた伝統の中で,今,俺たちはやっているんだな」,というニュアンスは感じることができたのではないでしょうか。
続く後編では,稽古以外での楽しいひと時の思い出を。
朝。朝もやの中にそびえる,相撲研修道場。
いつもと違う稽古場がみんなを黙って待っている。
いかにも由緒ありげな火鉢に火箸も土俵を見守ります。
さあ,ペタン,ペタンと,四股の音で道場の朝が始まりました。
この一踏一踏にどれだけ気を配って真剣に踏めるか。
そして腰割り。むむむ。早くも苦しいが,頑張る。親方,激飛ばしてるし。
土俵がどう見ても乾きすぎ。水を撒け。水を。乾いていたら擦りむいて怪我してしまうよ。
まだ水,撒き足りないけど,次は摺り足。
じっと見つめる荒汐。
では,申し合い。必死に押す増田。受けて立つ松峰之山。
土俵の外からは,じっと技を盗む。荒獅子も元気。
先輩に追いつけ,追い越せ。何度でもぶつかっていく。
荒汐の厳しい眼差しが降り注がれる。
黙々とテッポウに励む五十嵐。いよいよ準備万端の赤井。
荒汐からの指導に聞き入る。
さあ次々と赤井に挑んでいく。
しかしさすがは三段目経験者,序二段・序ノ口を寄せ付けない。
挑み続けるのみ。最高の踏み込みを見せるぞ!
膝のサポータが痛々しいが,思い切り相撲の取れる喜びを噛み締める荒獅子。
ひとつでも何か奪い取ってやる。一番一番が勝負。
土俵脇では,蒼国来が手取り足取りアドバイスする。
蒼国来も土俵に。さっきまでバンバン押しまくっていた赤井の足も止まる。
蒼国来と赤井は後ろの土俵脇で別メニューへと移動。再び土俵は序ノ口・序二段陣の申し合いが続く。
凄まじい闘志だ。
座敷には,荒汐部屋Tシャツが並ぶ。
よしこれでもかというくらいの申し合いが終わると,ぶつかり稽古が待っている。押しては転がされ,本当にしんどそう。でも,実は受ける側こそ,受けの技術と踏ん張って残す力の稽古になっている。荒汐が徹底的に教えぬいた蒼国来の受け。
荒獅子も思い切りぶつかる。突き放せ!
ほらもうひと踏ん張りだ。力の限り!
ぶぁぁぶぁぁ。。。もうだめ。。。ダメじゃない。四股を踏め。四股を踏め!
ほらもう少しもう少し!頑張って,頑張って。みんなの声が後押しする。
最後は蒼国来。重い赤井を一気に持ってけ!
締めは,四股・腰割り・股割りでクールダウン。
イタタタタタタタ。でもここまでペタンとできるようになりました。
いやぁいい稽古ができた~。と一服してたら,ちびっ子登場。
せっかくなので,記念写真をパシャリ。
道場のお隣,第二保育園のみなさんでした。
最後に応援に駆けつけていただいた皆様と記念写真を一枚。さぁ,あとは,稽古で疲れた身体を,草津の湯でじっくり癒しちゃいますよ。
稽古以外の後編につづきます。
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