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いよいよ明日,初日を迎えます平成21年大相撲九月場所。
その直前,去る2009年9月6日に荒汐部屋にて開催されました恒例の「本場所直前稽古見学会」には,稽古場に入っていただけないほど多数の皆様にお越しいただきました。本場所直前となると,毎場所,なんとなく部屋全体に緊張した空気が漂ってきて,力士らには声を掛けにくい雰囲気なのですが,そんな中,無理を申しまして,またまた早川様にそれぞれの意気込みをお聞きいただきました。
とはいえ,部屋創設以来もっともピリピリしたムードが漂っているといっても過言ではない今の荒汐部屋。取材にはご覧のとおり,相当なご苦労をおかけしてしまいました。。。。
まずは,そのピリピリムードの源泉であろう,蒼国来。
早川様より「普段は誰に対しても礼儀正しく,真摯な蒼国来。しかし,さすがに今の蒼国来は口数が少ない。今場所は幕下筆頭。大事な場所を前にして,プレッシャーか,はたまた並々ならぬ決意の表れか。そこで,普段と変わらず饒舌な荒獅子が代弁。『いやぁ,今場所のエンさん(蒼国来)に,相撲の話はできないっすよ。うわぁ,なんか自分のことのように緊張してきました。場所に入ったら,自分の相撲より気になっちゃうと思います。場所中にエンさんの前で相撲の話しするようなヤツがいたら,俺が罰金貰います。』荒汐部屋,そして応援して下さる方々と一心同体になって臨む,秋場所。」
このところめっきり無口になった蒼国来。近寄り難い雰囲気が出ています。
「普段と変わらず饒舌な」荒獅子が,なんとか張り詰めすぎないよう振舞っていますが・・・
早川様より「稽古中,頭にグルグル巻かれたテーピングが痛々しい。それでも本来の頭から当たる突き押し相撲で,前に,前に。『頭のテーピングですか?おでこの骨と皮の間に隙間ができたらしく,テーピング巻いてないと,皮が浮いてきちゃうんです。稽古中,何番も相撲とってると,血が吹き出てくるんで,巻いて固定しているんです。本場所は一番だけなんで大丈夫ですよ。親方には,“小さい体を活かす相撲を取れ。小さくなって,前に出ろ”と言われています。自分はすでに小さいんですが(167cm),稽古場では,毎日もっと小さくなれって,言われています』。普段,出稽古先で切磋琢磨している力士たちが,続々と三段目昇進。まずは,三段目返り咲きを目指す,秋場所。」
見た目は痛々しい限りですが,気は変わらず明るくして,上を目指した稽古を続けています。
そして,次に力山。まずは,早川様レポートから。
早川様より「中学時代は陸上部。稽古場でも,時に短距離走を彷彿とさせるような鋭い出足を見せる。『親方にはとにかく押せ,前に出ろとしか言われていません。自分は,細いんですけど,突っ張って前に出る相撲を取りたいと思ってます。こないだ錣山親方(元関脇寺尾)の現役の頃の相撲をビデオで観て,めちゃくちゃカッコいいなぁ,と思いました。細身なのに,回転の速い突っ張りで一気に持っていっちゃう。自分の目標っていうより,憧れの相撲っすね』。自己最高位,速射砲の突っ張りで臨む,秋場所。」
と,憧れの相撲スタイルを話していた力山ですが,まことにまことに残念なお知らせ。本場所直前にして,前十字靭帯を損傷。二週間安静加療の診断で休場が決まりました。力士にとってどんな厳しい稽古より何より辛いのが怪我。相撲が取れない,稽古ができない,本場所に出られない。かけてやる言葉がありません。写真ではむっちゃ笑ってるのですが・・・
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