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勝率5割,10名中5名勝ち越し,とギリギリ乗り越えた荒汐部屋の平成22年九月場所。恒例の千秋楽パーティーも多数の皆様にお越しいただき,ワイワイ賑やかしく打ち上げることができました。
その中から,またまたまた早川様に,各力士の総括インタビューをしていただきましたので,ここに掲載させていただきます。
今場所は,新入幕っていうことは,あまんり意識せずに相撲が取れました。体調も良くて,稽古もしっかりできましたから(編集部注:と言ってますが,初日はあまりのガチガチぶりに,自分でも参っていたほどでした)。
場所前は,ほとんど時津風部屋に出稽古に行って,三役力士とか幕内上位の力士とも,良い稽古させてもらえました。一年前までは全然歯が立たなかっただけど,今は,少しずつ手ごたえを感じるようになって,それが自信になりました。
でも,自分でも勝ち越せるとは思わなかったっす。実は,昨日の夜,知り合いの方に食事に連れて行ってもらったんだけど,飲みすぎちゃって,今日は二日酔い気味で頭痛くって。周りからは「蒼国来はちょっとくらいあそこが痛い,どこが調子悪いって時の方が勝ててる」とか言われました。相撲って分からないもんっすね。
今日の取り組みの後で頭痛薬飲んだの忘れてて,さっきビール飲んだら頭フラフラになって,今ヤバイっす。(早川様注:と,言いながらお客さんの前では笑顔を絶やさない優しい関取)
(写真:この笑顔。この安堵感。この満足感。)
先日ニュースで取り上げてもらって(参考:毎日jp),記事読んだ友達から,ちょくちょくメールが届きました。自分からは友達とかにも言ってなかったんです。みんなの反応ですか?「お前,ホントなの?」って。まぁでも中学の頃からちょっと変わってたところがあったみたいで,話してるうちに「お前ならなぁ」と,納得してました。
前相撲ですか?国技館の土俵って,ちょっと高くなっててステージみたいじゃないですか。「こんなところで相撲取るんだ」って,自分が立ってることが信じられない感じでした。3勝1敗は,たまたまだと思います。全然相撲を知らないので,中学の頃遊びでやった相撲というか取っ組み合いの感じです。負けた1番は,相手が自分と同じく第二次検査で入ったすごく背の低い力士で,力強くてびっくりしました。
千秋楽パーティーはまだ何やっていいか分からないので,お客さんをお手洗いに案内する係やっています。えっと,何か他に手伝うことありますか?
(写真:始めての経験の連続を終え,ホッとひといきつく,于。)
今場所は「絶対引かない!」って心に決めて,土俵に上がりました。先場所負け越して,今場所も負け越したら序ノ口落ちちゃうみたいな番付だったんで。
初日は,前に出てまわし取られたんっすけど,裾払いってやったこともない決まり手で勝ちました。2番相撲は,当たって土俵際まで突っ張って出て,最後は押し出し。で,3番相撲は,押してってまわしとられて,投げて,切り返し。4番相撲は一気に持ってかれて,5番相撲は180kgの相手と組んでしまって,無謀にも吊ってったんですけど,投げで返されて負け。あと6番相撲は,押してって流れで叩いて勝ち越して,最後は仕切り線からかなり離れたところから思いっきり当たってきました。結果は負けたんですけど,勢いがついたんで,これも悪くないなぁと。まぁ,そんな今場所でした。
これからも,いろいろ試してやってきます。ゼッタイ引かない気持ちで。
(写真:まさに正真正銘のVサインで勝利の喜びを表現する力山。)
うーん,手探り状態ですねぇ。稽古場でもいろいろ試して,自分が一番力が出る形を探してるところです。
今日の千秋楽の相撲はとにかく前に出ようと思って,左足大きく後ろに下げて,短距離選手のスタートダッシュを意識して土俵を走ろうと思ってたんですよ。そしたらいいところまで押し込めて,最後は相手の引き落としで負けちゃったんですけど,今場所一番手応えのあった相撲です。これからもいろいろ試して,自分の型を見つけていきたいです。
あと,自分は頭から当たるのを怖がってしまってるんで,そこをどうするか課題ですかね。入門したての頃に,リキ(力山)の石頭にぶつかって,以来トラウマになってます。立ち合いから前に出て,押し負けない相撲を身につけたいです。
(写真:小さなお友達になぐさめられつつ,明日への闘志を燃やす寛龍。)
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