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2010-10-02更新

平成22年九月場所(東京)

今場所を振り返って 2/3

2010-10-04更新

廣瀬(序二段 西97) 3勝4敗

平成22年九月場所千秋楽おかげさまで「新・3勝3敗マニア」の誕生です。この一年間ずーっと3勝3敗っすよ[参考:廣瀬星取表]。もう吉田さん(鴜洲)の座を奪ったでしょう。

よく「自分の相撲を取りきる」って言いますが,自分は逆にどうも相手の相撲に付き合ってしまうんすよね。相手が突きで出てきたら,自分も突いていく。相手が廻し取りに来たら自分も廻し取りにいく,みたいな。それで結局相手十分になって,負けるパターン。2番相撲の旭光戦なんかは,初めて自分より体重の重い200kgくらいの力士だったんで,どんな相撲になるか自分でも楽しみだったですけど,すっかり相手のペースにはまって押し合いで負けてしまいました。

なるべく自分の体を小さくまるめて,低く頭から当たれる相撲を目指します。

(写真:負け越したんだけど,次しか考えてないので明るい廣瀬。)

大小林(序二段 東91) 3勝4敗

平成22年九月場所千秋楽はいぃ・・・。いまだに本場所ガッチガチです。場所前は知らないうちに体重が自己最高の107kgになってて,稽古場でもまわしを取る相撲が出来るようになってきた気がしてたんで,今場所は良い感じと思ってたんですが・・・。はい。

負け,勝ち,負け,勝ちで2勝2敗になった次の相撲なんかもうガッチンガッチンで,相撲になる前にすっーってバッタリ手をついてました。理由ですか?2勝2敗だったんで,あっ,ここで負けたら後がなくなって,負け越しまであと一番になっちゃうって思って緊張したんです。(早川様:「ここで勝ったら勝ち越しまであと一番,という考えもあるんじゃない?」)あぁ,まぁ,そう,ですね。はい。そう考えたらいいんですね。悪い方悪い方ばかり考えてしまって。負け越してしまった相撲なんかは,ここで負けたら負け越しだって思ったら,全然力が発揮できないまま寄り切られちゃいました。はい。

(となりで話を聞いていた同期の荒篤山がチョコレートパフェを食べながら)「オレ今日こいつの相撲観てたんスけど,今日の相撲はめちゃくちゃ最高に良かったっスよ。電車道で一気に押し出し。人が変わったみたいに前に出たんで,『うわっ小林キレたんか』と思いました。たぶん取り組み前にオレがこいつの顔張って気合入れてやった(!)のが良かったんすよ。ゼッタイ。またいつでもビッシビシ気合入れてやるよ。アーッハッハハハハ!アーッハッハハハハ!アーッハッハハハハ!」

(写真:「大小林さん,キレたんですか?」「キレちゃいないよ。相手も切らしたかったんじゃないか? ま,本質的にはキラさない限りは,勝てないよな,俺が。」と大小林)

大波(三段目 西48) 3勝4敗

平成22年九月場所千秋楽 場所前は赤井さん(福轟力)と出稽古に行って,三段目や幕下の力士と稽古してました。親方衆には「四股・テッポウ・すり足」と,土俵の外での基本練習を重点的にやれと言われてます。たぶん,自分まだまだ基本的な筋力が足りないってことなんだと思います。

自分相変わらず喰っても喰っても体重増えないんすよ。名古屋場所が終わって,一週間の休みから東京帰ってきた時が91kgと一番太ってたっすけど,今場所前には逆に87kgぐらいに痩せてました。自分軽いんで立ち合い気合入れてないと一気に持っていかれるんすよね。最悪だったのが3番相撲の竜聖戦っすね。仕切り線に両手ついて構えて待ってたら,何か自分急にボーっとし始めて。気がついたら,相手が一気に迫ってきて,土俵の外に押し出されてたんすよ。あれから今場所の歯車が狂ったっすね。

2連勝スタートから,3勝3敗になってしまって,最後は絶対勝ちたかったんすけどね。最後の相撲も一気に土俵の外まで吹っ飛ばされて,最後はどーん!て審判の田子ノ浦親方の上に落ちちゃったんすよ。親方が,う~って言ってて,相手力士と二人で並んで「すいません!!!」って謝りました。

今のままの相撲じゃ上に上がれないんで,親方衆・先輩に言われたことを守ってやっていくっす。

(写真:ヘラクレスも驚く筋肉を見せつけ「さあ,やるのかい?さあ,やらないのかい?どっちなんだい?」と言いそうな大波)

福轟力(幕下 西49) 4勝3敗勝ち越し

平成22年九月場所千秋楽今場所勝ち越せたのは,ホントたまたまっすよ。勝った4番,叩きこみ,引き落とし,突き落とし,叩きこみ・・・全部引いて勝ってるんで,内容的には全然納得してないっす。本当は引かずに,突いてから廻しを取って寄り切るって流れが出来たらいいんっすけど,一度突き始めたら,突きのことばっかり頭にあって,廻しの相撲にスイッチ切り替えられないっていう不器用な相撲っす。

復帰後に勝ててるのは,怪我したことから相撲が変わった「怪我の功名」なのでは?って言われることもありますけど,自分としては前のように,立会い頭からガンガン行けたらもっと自分の相撲が取れるのに・・・と,もどかしい気持ちで一杯です。でも結果的に「怪我の功名」だったということにするのも自分次第っすからね。

前回初めて幕下に番付が載った時に首の怪我して,番付外から復帰して,今場所ようやく幕下の土俵に上がれて,それはそれで嬉しいんすけど,でもまだ幕下の土俵に上がったというだけですから。まだまだ満足してないんで,これからも上を目指してやっていくっす。

今場所,自分の相撲がテレビに映るようになったのは嬉しいっすね。あとで自分で観て研究できるのも有難いんすけど,いつも応援してくれている人達に自分の相撲観てもらえることが嬉しいっす。あっ,知り合いの方が自分の今場所の相撲全部録画して下さってて,さっきDVDもらったんすよ。一緒に観ますか?

(写真:テレビに映る自らの美しい(?)姿を,見せたくて仕方ない模様の福轟力)

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