荒汐部屋 目次

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平成24年五月場所への意気込み その4

  • その1 ― 突光力,飛驒野,荒行志
  • その2 ― 寛龍,大小林,力山
  • その3 ― 廣瀬,荒獅子,剛士
  • その4 ― 荒篤山,大波,福轟力

荒篤山(こうとくざん)

三段目西68枚目

写真 渡(大波)と港(剛士)とだいぶ稽古できるし,絶好調。体重も130kgキープ。

それもいいんですけど,とにかくこの写真を載せてくださいよ。この前ばあちゃんち行ったときの写真。うれしかったなぁ。たのしかったなぁ・・・

写真

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大波(おおなみ)

三段目西11枚目

写真 いやぁ,今場所は勝ち越してここで力をつける場所になると思ってたんですけど,結構番付が上がって,4勝でもひょっとすると上がれるかもしれない微妙な地位になりました。ドキドキしながら来場所の番付発表を待つのはキツイので,5勝して上がることを目標にしていきたいと思います。

写真 稽古場では,ようやく自分の形ができてきたっていう実感はあります(荒汐:俺がずーっと指導してきたことが,ようやく身についてきたなあ。幕下が見えるっていうのはこういうことなんだよ)。場所にいくと,さすがに立会いからすんなりそういう形にはさせてくれません。でも,流れの中で自分が力が出せる形に持っていけるようにもなってきたので,いい感じで今場所は迎えられます。

でも気を引き締めるのは,自分は,弟と間逆で,稽古場のほうが断然力が出るタイプなんですよね。だけど,最近ちょっといい本を読んだんですよ。地元の大学の先生で,スポーツのメンタルトレーニングが専門の方の書いた本で,具体的に本番で最高の力がでるようにメンタルをコントロールするトレーニングとか考え方とか。いや,本当にためになりましたよ。日々実践しています。自分もプレッシャーには弱いほうと思ってましたが,于(荒行志)を見てからは(その1参照),かなりマシなほうだと思うようになりました。

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福轟力(ふくごうりき)

幕下東54枚目

写真 今場所はいろいろお話することがあります。

ここまで,何回か怪我して,相撲も突きにはじまる突っ張る相撲に変えて,それで幕下まで来ることはできました。それで幕下で勝ったり負けたりしてる間は,まだ自分のものにはなっていないものの,もっと稽古を積んで力をつければ,幕下でも勝っていけると信じてやってきました。

それでこれまで,稽古で手を抜いたりとかしたつもりはまったくありませんが,先場所,番付を落として,それでもそこで負け越したことで,つっぱりだけでは難しいかなと思うようになりました。

実は親方からは前から,突っ張ってから自分のいい体勢でまわしを取って勝負すればいい,って言われてたんですが,どこか自分で納得がいかないところがあったんです。そういうのは突ききって勝つ相撲を身につけてからだ,というか,今はまだダメかもしれないけれど,力がつけばつっぱりで勝ちきれるんだという思いを捨てることができなかったんですよね。

写真 それがこの負け越しで気づかされた,というか,親方にずっと言われてきたことが,心からそうだな,と思えるようになりました。

よくよく思い返してみれば,もうこの数場所,自分が勝ったとしても,つっぱってからの流れが,突ききって,ってのはほとんどなくて,はたいていなして体勢を崩してからの相撲ばっかりなんですよね。これは自分にとってこの形はひとつの限界なんだってことなんだろうなと,自分で納得できました。

なので,今,稽古では,四つ相撲も多めにとるように意識しています。仕方なく組むんじゃなくて突きからの流れの中で刺しての速攻とか,頭の中にいろんな形を想定して取り組んでいます。相撲を変えることが,ただ形が変わるってだけじゃなくて,今までの突っ張る相撲の力にプラス・アルファの力にするにはどうすればいいか,考えてやっているところです。

そんな状態なので,今場所は勝ちよりも,新しい自分の相撲にチャレンジする場所という気持ちで行って来ます。ここのところ星があがらなかったので,どうしても勝ちにいってしまって自滅する相撲が多かったので,焦ることなく内容のある意味のある相撲を取りたいと思います。

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