いや~ビックリっすね。ホント,場所前は夏バテでテンションガタ落ちだったんすよ。稽古の時は大丈夫だったんすけど,稽古終わって,ちゃんこの時間になるともうダルい。一言も話さないで寝ちゃう時もありました。なんとか勝ち越して幕下に戻ることを目標にしてたのが,まさか6番なんて。
いや~今場所はお客さんから凄い歓声が上がった相撲もあったりして嬉しかったっす。5番目の相撲は入門してから一番大きい歓声もらいました。相手は自分より体重が2倍,200キロもある巨漢だったんすよ。立ち合い当たって,いなして,廻し取って。相手が出てきたところを,うりぁ~~!!!って左上手から投げたら,思いっきり決まってくれたんすよ。勢いで自分も相手の上に倒れこんじゃうくらいに。館内うぉぉぉ!!!って凄い歓声。まぁ,強引な投げではあったんすけど,お客さんから大きな拍手を頂いて,体が震えたっすね。
5連勝で迎えた六日目の相手は,先場所幕下8枚目で怪我で全休して今場所は三段目,という自分よりも全然格上の相手だったんです。対戦の前日には親方に「胸を借りるつもりで,思いきってまっすぐ当っていけ」って言われて。相手が格上の人なんで,自分の中では変化することも頭よぎったんすけど,親方にそう言われたら,まっすぐいくしかないじゃないですか。立ち合いまっすぐ当っていって,前廻し取れたところまでは良かったんすけど,胸合わされて。最後は廻しも切られて押し倒されました。「あぁ,幕下上位の人と戦うってこんな感じなんだ・・・!」って,いい経験になりました。下半身がガッチリしてるし,動きが早い。攻めてきたら,すごくいい所に手をあてがってる。土俵際もグッと下半身が降りてて,やっぱり基本が違う。ホント,見てるだけでは分からない,上位の人の強さを肌で感じるいい勉強になりました。
来場所は幕下で勝ち越したいっす。港(弟・剛士)に抜かれるわけにはいかないっすからね。