はぁ~あ。何をやってるんでしょうかね,こんなところで。1勝3敗・・・。ありえないっす!!!
さらにありえないのが,場所前稽古休んでた廣瀬が3連勝で,これまた休んでた飛騨野が3勝1敗。稽古一日も休まずにガッツリやってきた赤井さん(福轟力)と自分が1勝3敗。どないやねん?!!
1勝目は引き落とし。ようやく出た2勝目は叩き込み。‘前に前に’が信条である〈突光力〉のはずが,いつの間にか〈突光引き〉に・・・。どないやんねん!!!なんかせなアカン!と思って,2勝目からは取組後も支度部屋で,20分四股踏んでたっす。
3勝3敗で最後に勝ち越しをかけた取組の前の晩は,居ても立ってもいられなくなって,宿舎で一人四股踏んでたんすよ。周りからの「気合い入ってるねぇ~」みたいな一言に,カッチーン!って切れてしまうほど,テンションがヤバかったっす。
最後の相撲は,ガチ集中してました。200キロあるデカイ相手が(以前大怪我をした)左の肘を小手投げに来たところ,思いっきり体を預けて構わず掬い投げでうりぁあぁあぁあぁあって返したっす。物言いがついたんすけど,最終的には自分に軍配が上がって,会場全体から凄い拍手をもらいました。花道戻る時は5・6人の知らない人達からハイタッチもらいました。
まぁ,最低の場所でしたけど,勝ち越せたので結果オーライとします。自分の場合,怒れるくらい緊張しないと相撲取れないタイプなんで,これから稽古場で,前に出る相撲と集中力を高める稽古をしていきたいと思います。
大阪は一番好きっすね。子供の頃から親方についてよく行ってた場所だから,ってのもあるし,人も楽しいし。あと,今回は自分20歳になったから,今まで行けなかった大阪を発見できたってのも,楽しかったっす。
相撲の方は相変わらず,ムラがありますね。その場しのぎ。性格そのもの。親方には「お前の相撲は単発だから見ててつまらない」って言われました。でも,自分的には分かりやすくて嫌いじゃないっす。オレの相撲。
20歳になってお酒が飲めるようになって,赤ちょうちんのお店とかに行ったら楽しかったっす。知らないおじちゃんとかが気さくに話しかけてきてくれて,ビール飲むか~?とか言って相撲の話とか世間話とかして。嫌いじゃないっす,そういうノリ。ちょっと気取ってダーツバーとかにも行きました。
20歳の大阪,満喫してきました。
まぁ,そうですねぇ,場所前稽古が出来なくて,ぶっつけ本番的なところがありました。そしたら,3勝1敗になって,勝ち越すことが出来て。びっくりですね。「山崎の戦い」みたいです。急に出兵が必要になって,怒涛の勢い進軍して勝利した羽柴軍みたいな。いや,でも自分みたいなしょぼい力士を天下人に例えたら,申し訳ないですね。秀吉様,ごめんなさい。
同じ富山出身の常川が入って,というより初めての「弟弟子」が出来て,自分もあっという間に入門から一年半がたったんだ,ってびっくりしました。部屋の人たちには,自分と常川がやたら似てると言われます。人のペースに合わせないところとか,箸の使い方とか,コンビ二に行かないところとか・・・。みんなはそれを「富山の県民性だ」と言うので,否定するのに一苦労しています。
兄弟子になって,うかうかしれられないんで,これから一層がんばるっちゃ。
相撲は経験が無いので,土俵はすごく緊張したっていうか,自分がここに立つんだ~って,不思議な気持ちになりました。砲丸投げのクセが出て・・・というわけではないんですけど,クルクル回る相撲とかあって・・・。これからきちんと一から相撲を覚えていきたいです。
入門の決め手はホームページを見て雰囲気が良い相撲部屋だなぁ,と思ったことなんですけど,一場所過ごした部屋の印象はホームページそのままです。みんないつも面白いことばっかり言ってるし,ちゃんこも美味しいです。
先輩方の稽古を見てると,血の気が引く思いがしますけど,いつか自分もそこでしっかり稽古が出来るよう,一つ一つやっていきたいと思います。