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大晦日・お正月というと,一年の締めくくり,新しい年の始まり,ということで,何となく気持ちもリセットする区切り,という感覚ですが,相撲界ではやっぱり年明けスグが一月場所とあって,三賀日さえちょっと気持ちが張り詰めたところがあります。
とはいえ,やっぱり区切りは区切り,今年一年,何があったか振り返って,どんな年だったのか各自総括してみました。
いい一年になりました。何より,全場所勝ち越せましたから。これで満足しないで,来年はもっといい年になるように頑張ります。
思い出すと,去年の九州場所,幕下4枚目まで上がったのに,2勝で終わってしまったんですけど,それでガッカリしてる皆さんを見て,千秋楽に「来年は十両になります」って宣言したんです。約束を果たせました。
ただ,一年間の星を見てみると,昇進の記者会見で親方に言われて,そうかなぁ?と思ったんですけど,確かに自分の精神的な弱さがはっきり出てますね。たとえば一月場所,4勝1敗から連敗したり,先場所も5連勝のあと2連敗したり。どこかで安心してしまうところがあるのかもしれません。緊張はそんなにしないんですが。3勝3敗で最後の一番になっても,あせったりはしないし(実際,3勝3敗からは今年全勝)。どんな状態でも,あれこれ考えないで,その時の土俵に集中して思い切っていける精神力が課題です。
関取になって,まだ日がたってないから,自分は別に変化はないです。ただ,周囲の皆さんが,うまく言えないけど,何かちょっとヘンというか,変わった感じ。関取になるといろいろすることがあるんですけれど,皆さんにいろんなことをやってもらって,ありがたいです。
でも来場所勝ち越さなきゃ,まったく意味がないから,いい状態で初日を迎えて思いっきりいけるように,正月を挟むけれど計画性をもって稽古に取り組んでいます。ちょっと嬉しいのは,体重が増えたことで,ちゃんこの後だと135kgとかあります。
とにかく勝負は来場所です。
悪い年でしたね。負け越しのほうが多い。中でも大阪は良くなかったなぁ。3勝1敗になってホッとしたところがあったんだろうけど,そこから連敗で負け越して。それでも9月場所,初めて序二段中位で勝ち越せて,三段目で相撲を取りたいって思いがもっと強くなってきました。先場所は,9日目,12日目と勝ち星を拾い損ねたんで,ちょっと悔やまれる場所ですね。9日目は土俵際まで持っていって万歳しちゃって刺されて終わり。12日目は土俵際までいって自分でクロール,泳がされて負け。最後までしっかり集中して勝ちきらないといけません。とにかく三段目で取りたい。
今年の思い出は,五月場所,勝ち越したら自転車を買ってやるって言ってもらって,勝ち越したんです。それで,新しい自転車で部屋から相模大野まで帰りました(40km超)。夜中に出発して,途中お墓参りをしながら,11時間かけて。あんなに長い距離を自転車に載ったのは初めてです。ただ,親を心配させちゃったみたいで,走ってる間,電話ばっかりかけてくるんで,走っては電話,走っては電話で,全然進みませんでした。
自分,場所をとって,終わって,部屋に戻ってくると,もう忘れてしまうんです。誰とどんな相撲を取ったのかも。とはいっても,それでも覚えてることはあって,自分,誕生日が5月18日なんですけど,誕生日とかその前後の相撲は必ず負けるんです。せっかくの誕生日なんで「よし,今日は白星で自分をお祝いするぞ」と思っていくんですが。今年も負けました・・・。
あとは,名古屋以降は,ボロボロの一年でしたね。膝の怪我とか,インフルエンザとか,溶連菌で熱出したりとか。でも,最後,先場所の最後の一番で勝って勝ちこして,来年は最高位から始まるし,全体的にはイイ一年でした。振り返ると,そんな感じがするんです。悪くなかったな,って。
この前,実家に帰ったら,家族が増えててビックリしました。新しく猫がいて。
今年ですか,変化といえば,10kg体重が増えました。この歳にしてメタボですよ,メタボリック球団ですよ。九州巡業がクるんです。何でも美味しいのでつい。九州だけで5kg太りました。
そんなことはいいとして,行司の生活は,毎日毎日ずっと同じなので,自分でこの一年を振り返っても,入門してからの連続があるだけで,よくわからないです。何かができるようになったとか,そういう段階的な変化はありません。
でも,やっぱり今年といえば,エンさん(蒼国来)がついにやった,ってことですよ。自分が入門したとき,丁度,幕下から三段目に落ちた時だったんです。そのときからずっと一緒だったんで,ついにこの日が来た,って。部屋にとっても,いろんな意味で何かが変わる,そんな昇進だと思います。ホント,嬉しいっす。
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