荒汐部屋　大相撲

入門 Q & A

入門にあたって，よく頂戴する質問と回答を掲載しています。

Q：体が小さいのですが大丈夫でしょうか？

A：入門時に，身体が大きいに越したことはないのでしょうが，実際の関取衆を見ても，入門時の体格は人それぞれ，新弟子検査をクリアさえできれば，あまりお気にされることはないかと思います。

むしろ，持っている身体をいかに使うか，熱心に研究し，その成果をその身体で存分に実現できるまで稽古に励むという，研究と稽古の往還をコツコツと続けられるかどうかが，肝心です。

Q：相撲未経験ですが，大丈夫でしょうか？

A：相撲経験はあったほうが良い場合もあればそうでない場合もあります。というのも，大相撲の世界で求められる相撲は，必ずしもアマチュア相撲と同じとは限りません。ですから，これまでの相撲経験で身に着けた形をいったん全て捨てて，新たな形を覚えなおさねばならないことも多々あります。とはいえ，全く相撲なんて見たことがない，という人より，見覚えのある人のほうが，身体の動かし方を見てなんとなく知っているので，しっくりいきやすいということはあるようです。

いずれにしても，入門してスグは，全員「相撲教習所」で相撲のイロハを習いますので，未経験でも大丈夫です。

Q：スポーツの経験がありませんが，大丈夫でしょうか？

A：大丈夫です，とは言い切れません。ほとんど身体を動かしたことがない人なら，四股を数回まともに踏むだけで膝がガクガク，息がゼェゼェしてくることでしょう。つまり，毎日の稽古場に立てるだけのある程度の基礎体力が必要なことは確かです（体力づくりのため，まず散歩だけを稽古にして始まった力士もいます）。

そういった身体面よりも重要なのは，ある種の精神的な適応性です。相撲部屋では毎日毎日同じメンバーとの共同生活になりますので，そうした集団生活に十分適応することができるかどうかは，力士を続ける上でもっとも重要な要素だともいえます。学校やクラブ活動など，集団生活に馴染めなかった方にはかなりキツイ環境だといえるでしょう。

Q：ゲームやケータイは禁止？

A：原則的にはゲームやケータイの利用は禁止されておりません（が，あまりにのめり込んで力士の本分がおろそかになった場合は，使用が停止されます…）。部屋内でのインターネットの利用も可能です。

ただし，稽古以外の時間をどう使うか，この点は本人の考えに任されています（おそらく学校など以上に）。稽古以外の時間のほうがずっと長いわけですから，そのすごし方はこれまで以上に自由が大きいかもしれません。その時間をどう使うか，それぞれ考えて過ごすことが求められていきます。

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