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【連載】平成25年九月場所を振り返って

荒行志(三段目東86:2勝5敗)

・・・ヤバイです。これが今の実力です。何とかしないと・・・。自分でも薄々分かってたことなんですけど,やっぱり三段目ではごまかしが効きませんでした。これまで親方に言われてきたことが,痛いほどに分かりました。本当に,本当に,本当に。

やっぱり,前に出る力をつけないと話しになりません。自分,型がないので,結局相手に合わせてばかりいます。土俵下で出番待ってる時,どういう相撲でいこうかイメージしてみるんですけど,勝つイメージすら沸いてきません。三段目では,相手がどっしり構えているので,ちょこまか動いても勝機が見当たりません。

この壁を破っていくためには,やっぱり普段の稽古で,ひたすら前に出る相撲,ぶつかり稽古をしっかりやらないといけないと思っています。なんですけど・・・。

突光力:「投げで勝つとクセになるんですよ。なぜだか分かります?だって投げで勝つと気持ちがイイんですよ。だから又やりたくなる。クセになる。思わずドヤ顔したくなる。な,そうだろ?」

あっ,はい・・・。そうなんですよ。内掛け?さらに気持ちイイです。なんですけど,その考えを捨てなきゃいけない,と痛感しました。そんなんじゃ,いつまでたっても三段目の壁を越えられないんで。そういう意味では,今場所は負け越しで良かったと思ってます。こんな相撲のまま勝ってしまっていたら,ダメだと思います。

とにかく,前に出る力をつけること。自分の相撲を見直すこと。今場所はとこかくこれを痛感しました。本当に,本当に,本当に。

荒行志

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荒獅子(三段目西84:2勝5敗)

今場所を一言で表現すると,っすか? 最悪っす!!!

まぁ~初日はいい相撲で勝てたんで,波に乗っていけるかな,と思ったんすけどね。相撲というのは,そんなに甘くない!!! 今場所印象に残った相撲っすか?何もない!!! 来場所は又序二段にどーんと落ちますねぇ。オレは疲れた!!!

まぁ~それにしても,近頃の若いもんはよく食べますねぇ~。見てて気持ちがイイっすわ。ちゃんこ銭を抑えつつ,ボリュームは落としたくない時に助かるのが,「マグロの目玉」っす。味付けは醤油,酒,みりん,砂糖,あと生姜とまぁ,普通の魚の煮付けと変わらないんですけど,上にたっぷりの刻み葱をのせるのがポイントっすね。マグロの目玉って,なんせ一個100円と安いんすよ。それでいて,魚のコラーゲンがたっぷり。こないだお寿司屋さんの知り合いを通して20個注文して,届いた発砲スチロール開けたら,20個の目玉が全部きちんと上を向いていて,怖かったっす。え?土俵で相手に睨まれた時の目とどっちが怖い?マグロっす。

あ~あと,相撲のことでいえば,今場所負け越した相撲で,右足の膝が土俵の俵にズルーっといっちゃって,擦りむいちゃったんすよ。痛テテテテ。ほら,見て下さいよ,この分厚いかさぶた。え?負け越しとスリ傷ではどっちが痛い? スリ傷っす。

荒獅子

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荒篤山(三段目西34:3勝4敗)

全然ダメでした。初めての二場所連続負け越しです。凹みまくりました。でも,もう立ち直りました。ある一言のお陰で。

場所前は稽古も結構できたし,調子は悪くなかったんですよね。場所に入ってからも,前半三番取って,2勝1敗になったところまでは良かったし,イケルかな,と思ったんです。問題は7日目に,突き倒しで負けた相撲ですね。立ち合い,突っ込んでいったんですけど,自分の膝が入っっちゃったのか,相手が一発突き返したところで,背中から倒れる感じで,突き倒されたんですよ。びっくりしたっす。一秒くらいで負けました。何であんな負け方したんだろ?も~ホント,訳分かんないです。あの時は,ナンデだろ?ナンデだろ?って引きずりました。うまく気持ちの切り替えが出来ないまま,次の相撲でも負けてしまって,負け越してしまった時は,ホント,マジで凹んだっすね。

自分,いつも地元の友達に「今日は勝ちました・負けました」って報告してるんですよ。負け越した日,自分がめっちゃ落ち込んでたら,中学の時からの友達からすごい良い言葉をもらいました。それは,今の自分が正に必要としていた言葉だったんですよ。あの一言で気持ちがラクになれて,今日(千秋楽)勝って今場所を終えることが出来ました。

ホント自分,結構凹むタイプなんで。応援してくれる人達の言葉はホント,有難いっす。

荒篤山

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