荒汐部屋　大相撲

大相撲，荒汐部屋の日常をお届けします。師匠は元前頭・蒼国来。 [English guide to watching our morning practice]

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【連載】平成25年九月場所を振り返って

福轟力（幕下西21：5勝2敗勝ち越し）

う～ん。まだまだっすね。課題が多過ぎて，全然満足していません。

今場所は5番勝つことが最低ラインと考えてましたので，数字的には目標を達成したことにはなりますけど，内容的に全然納得できてないんで・・・。

う～ん。立ち合い突っ張って，全部引きに行ってるんですよね。本当は引きじゃなくて，いなしたいんすけど。以前みたいな，まともな引きではないんですけど，まだ引きにいってるんで・・・。本当はもっと，先手，先手，先手でいきたいんっすけど・・・。

初日は200キロ以上ある相手を相手に，前に出て寄り切って勝てました。すっごい緊張してて，手に力が全然入らなかったんですけどね。結局，前に出て勝ったのは，この初日と，あと一番，寄り倒しで勝てた相撲の二番だけです。今場所，良かったのはこの二番くらいですね。

まぁ，福島合宿の次の場所で勝ち越すことができたのは良かったかな，と。福島合宿では，稽古もそうですけど，地元の友達とかとも会えて良い気分転換になりました。来場所はおそらく最高位（幕下東10枚目）近くまで上がるでしょうけど，あまり勝ち星とか，その先のこととかは考えずに，いい相撲ことだけを考えて取ります。福島のためにも！

最高位だった五月場所は，勝ちにこだわってしまって失敗してるんで，落ち着いて，内容重視の相撲でやっていきます。先手，先手，先手の相撲で。

剛士（幕下東7：2勝5敗）

えへへ。今場所，自分が土俵で仕切ってる時，土俵下には大銀杏を結った関取達が座ってて，「オレ，こんなところで相撲取ってんだー！」って，ちょっと非現実的な感じだったすね。嬉しかったです。えへへ。まぁ，欲を言えばあと一番勝ちたかったんですけどねぇ。

この地位で相撲取ってみた印象は，やっぱりみんな気迫のノリが違うっていうか，一番に集中する気持ちの持っていき方が凄いなって思いました。あと，力の強さもそうですけど，ここっていう勝機を逃さないなって思いました。こっちが攻めていっても，相手はいろいろな引き出しを持っているっていうか，何かをされるんじゃないかなって，考えてしまったっていうのはありますね。・・・っていうか，自分は迷ってる場合じゃないんですけど。

先場所は，当たって，早い相撲でがむしゃらに出ることができたのが良い成績につながったと思うんで，自分は何も考えないのが丁度いいんだと思います。技術的なとこは，親方や関取から指摘されてることがあるんで，そこを意識しながらこれからやっていきます。

福島の合宿では，地元の友達，昔からお世話になった人とか，先生まで稽古見にきてくれて，励みになりました。

今場所の幕下上位で挑戦してみて，自分なりに思ったことがあるんで，この経験を次に繋げていきたいです。えへへ。